2021-01-01から1年間の記事一覧

秘密の場所

昨日、ちょっと勇気を出して近所の喫茶店に入った。 インスタグラムでたまたま最寄りの駅名、カフェというハッシュタグで見つけた。 落ち着いた雰囲気の、家から歩いて10分もかからないところ。 写真から伝わる空気感がどれも穏やかで、ゆったりとしている…

余計なことすな

昼ごはんにカレーを作る。 最近、ちょっと凝ったのを作りたくてスパイスを効かせたものを作り続けていた。 クミン、コリアンダー、カルダモン、ターメリック。 市販のルーを使うが、具材を炒めるときに肉にまぶしてからやると、インド料理屋のような匂いが立…

通常運転

「トンさん、これ、アイロン、かけてくれたのっ?」 「・・かけたよ」 「あ〜り〜が〜と〜」 「いちいち、大袈裟なんだよ。」 ありがとうとごめんねを、照れずに口にするのはこの人の素敵なところ。だが、あんまり軽々と言うものだからつい、調子いいんだか…

すべてのことに意味がある

昨日は大騒ぎをしてお恥ずかしゅうございます。 でも、あんなふうにお腹の中に燻っていたものを全て吐き出したことは荒療治で、いつもより「しっかり落ち込み、しっかり悲しみ、這い上がる」の過程が早い気がしております。 これまではこんな不安がよぎった…

神様ぁ!

神様っ!これは、私へのお試しですかっ? いろんなことを通過して、やっと心の底から「大事な人」だと夫を思え、そのことを書きました。ええ、昨日、心の底からの素直な気持ちを書きました。 あの記事をアップしたその日の夕暮れに、もう泣きたい気持ちにな…

新年の挨拶

昨日は結婚記念日だった。28年。 まだまだひよっこ夫婦だが、25という数字を3っつも超えたんだと変な感慨と小さな自信が込み上げる。なんの区切りの年でもないのに。 「28年、もった」ことを奇跡的に思う反面、当たり前のことのようにも思う。 やはり…

ちゃんと親子になれた時期

朝のテレビ番組で女流作家が子供の反抗期の話に 「ありましたよ。でも一緒に登山しようと誘うとその時だけはぽつりぽつり会話をして・・」 と言っていた。朝食を食べながらそれを観ていた息子がボソっと呟く。 「親と山登りして会話するなんて、そんなん反抗…

楽しむコツはキャパを超えないこと・・主に私の場合

神保町に行く。 夫と、息子二人揃って出社なんてそうあることじゃない。 天気よく乾いた風も気持ちいい。 こんな日はすずらん通りをぶらっと歩きたい。 歩くだけでいい。 中学から結婚するまで住んでいた。ただあの独特の、職業と学びと飲食とカルチャーとち…

改造不能

昨日、ふと思い浮かんだ。 最近、なんかこう、ふといきなりワードが頭に浮かぶことがある。 なんで今?って時が多いのだけど、きっと頭の隅っこでいつも答えを探しているものの正体がポンっと破裂しているんだと思う。 私は私のままを生きていこう。 ひねり…

鼻で笑われる

テレビで芸能人の家を風水師が訪れ、各部屋を見て周り問題のあるところを指摘しては、ああした方がいい、こうした方がいいとアドバイスしていた。 「ここ、致命的!ベッドの頭の位置は北がいいんですよ」 そのことは知っていたので息子のベッドは北に向けて…

回転の鈍い頭

小松菜が50円と安かったので油揚げの煮浸しを作った。 味醂と醤油と出汁を吸った油揚げがふっくら煮えて満足していたところに母がやってきた。 「これ」 手に湯気のたつタッパーを持って差し出す。それはまさに、小松菜の煮浸し。 おそらく同じ店に行き50…

すーぐ、疲れるのぉ

先月やってから手をつけていない。 ぼちぼちやらねばとこのところ窓を開けるたび、買い物から帰ってくるたび、シャッターを下ろすたび、つまり目に入るたび、気になっていた。 本当は三日に夫をさそってやろうと思っていたのだが、あの朝なぜだか突然 「義務…

上手い人

昨日、夫と午前中渋谷に映画を観に行った。 息子の会社が関わったものが上映されたというので私が誘った。 「会社が関わっただけで彼自自身はなんも絡んで無いけど・・行く?」 「いくっ」 時刻は9時45分。そこからバタバタと支度をし、10時55分には…

密かに尊敬する

昨日の夜、私と夫はもう食事を済ませ、息子一人が遅れて食べていた。 ・・・っち。仕方ない、やるか。 明日は夫の出社日である。 と、いうことはワイシャツを着る。 と、言うことはアイロンがいる。 ・・・ちっ。 しまい込むと余計面倒になるため食器棚の脇…

電子の世界が進んでいる

スーパーのセルフレジもだいぶ慣れた。 不器用な上に手際も悪いので、慣れたと言っても、大体の手順がわかったということで、さっさかさっさかできるわけではない。バーコードがどこにあるか、商品ごと異なるのを探し、ピッとやる。これが第一関門。それを「…

そうじゃない

土曜の朝、息子は9時過ぎても起きてこない。 あれ。確か今日、映画を観に行くその前に眼科に寄るって言ってなかったっけ。 9時20分、予約しているなら間に合わない。 階段を上がり、ドア越しに声をかけた。 「もしもし。今日、眼科じゃなかったけ。」 「…

新シーズンが始まる

朝、箪笥を開けると昨日入れ替えた冬物のセータが入っているのを見て、気持ちがはずむ。 今日から新学期。そんな気分だ。 小学生の頃、長い夏休みが終わって初めての登校日や、新しいノートを下ろすたび、まっさらな状態にリセットされたようで嬉しかった。 …

2021の衣替え

珍しく夫と息子がそろって出社したので、それっと衣替えをした。 大きな婚礼ダンスは息子の部屋にあるので平日は入れない。 彼が不在中でも夫が居れば、ドタバタドタバタ大きな物音を立て、万が一会議中だったりすれば迷惑になるからできない。 丸々一日、自…

聖なる夜 その3

わ、わかった! 恐ろしい妻の剣幕に引っ込んだ夫はすぐ先生を呼んでくれた。 しかし夫の姿はない。 「どうしましたぁ」 若い男の先生がのんびりとした足取りでやってきた。 「なんか・・もう・・・産まれそうで・・す・・」 「えーっと、ああ、初産ですよね…

決戦の日 その2

ぴたりとおとなしくなった息子は翌朝、また動きだす。 時刻は5時半。 約束したよな。さあ、出してもらうぞ。 「おはよ。待ってくれてありがとね、さあ、今日、頑張ろうね」 まだ寝ている夫をそのままに、風呂に入る。 それから静かな部屋でひとり、昨日買っ…

前夜 息子の誕生日 その1

今日は息子の誕生日。23歳になる。 二十三年前の今頃、私は陣痛室にいた。 その日はどう言うわけか産気づいた妊婦が次から次へとやってきた。 後でみんなと話して知ったのだが、ほぼ全員が前日の午前中、検診を受けていた。 「ちょっとお腹、触っておきます…

自分の足で立て

夫に吐き出してからと言うもの、それでハイ、元気、スッキリ解決ってわけにはいかないのが厄介なところでして。 これまで隠して「陽気に元気に」とテンションをあげつつ、それによって自分自身にもエンジンをかけて1日1日を、誤魔化しながらやってきたのだと…

ありがてえ

「告白」は私には大事件だったのになにも変わらない穏やかな日々が続いている。 こんなに心地よい無反応ってあるだろうか。 今朝もいつものように洗面所から彼の「カー、ペッ!」が連発で聞こえてくる。 立場的に、感謝しているならこれっくらいのこと、もう…

終わったんですよ

朝起きて、またボンっと浮腫んでいた。 不意打ちだったので落ち込む。 ・・・夫に共有してもらったからといって、現状が変わったわけではないのであった。 なんかもう終わったくらいの気軽さでいた。 ズーン。 ああでも。そうだ。 でもこれはもう、解決でき…

記念日

今日は病院の日だった。 先週しておいた血液検査の結果を聞きに行く。 心臓の調子がやや、やや、よろしくない。 ややなので。そう落ち込んでもいない。むしろこの数日の不調の原因がはっきりして安心した。 ああ、それでか。 気をつけようっと。 帰宅すると…

ブロッコリとサツマイモ

朝、朝食前にブロッコリーを茹でた。 買ってきてすぐ加熱した方が鮮度良く保存できるらしいが、その時はすでに夕方で晩御飯の支度を済ませてから買い物に行ったから、もう何もしたくなかった。 茹でると言っても切って、チンするだけなのに、それすらも億劫…

互助会

筑前煮を毎日出し続けていたが、さすがに気が引けてきた。 鶏肉はボロボロに細かく崩れている。 何か他のものに作り替えられないか。 前回炊き込みご飯にしたら評判が良かった。 しかしそれでもまだ余る。 困った時のクックパッド。 いつも思うがこのサイト…

日本代表はみんなの夢と希望と光を背負っているんだな

昨日の晩は息子も夫もサッカー観戦に間にあった。 おでんを突っつきながら3人で食卓を囲む。平日の夕飯に3人揃うのはいつ以来だろう。 コロナ前はもっとそれぞれがそれぞれの時間軸で外に出ていた。 この、いつも全員家にいる状態が基本形なのはいつまでだ…

大事な夜

今日はサッカーの大事な試合があるそうで、夫も息子もソワソワ落ち着かない。 「6時以降はLINEも携帯もを切ってしまいたい」 毎日夕方6時ごろになると必ず先輩から「これお願い」と仕事が回ってくると言う。 「多分、自分の仕事が期日まで間に合わなくなる…

秋だからメランコリックになっちゃったよ、一瞬。

コロナも少しづつ落ち着き始めてきたようだし。 私も何か新しいサークルを探してみようか。 そんなことをこの頃何度か思い浮かべていた。 別に何か始めたいわけでもない。世界を広げたいのとも違う。 これまでの自分を一旦リセットして、今のまんまの状態の…