終わったんですよ

朝起きて、またボンっと浮腫んでいた。

不意打ちだったので落ち込む。

・・・夫に共有してもらったからといって、現状が変わったわけではないのであった。

なんかもう終わったくらいの気軽さでいた。

ズーン。

ああでも。そうだ。

でもこれはもう、解決できなくていい案件ってことになったんだっけ。

自分にそういい聞かせ強張っている気持ちをほぐそうとするが、うまいこといかない。

結局私自身が、なんとかせねばと思ってしがみついていることをやめないと心は安定しないのだ。

このままでいいんだった。

放置しても大丈夫。大丈夫。

おまじないのように頭の中で唱える。

 

夫に一大決心をしてこれまで曖昧にしていたところを洗いざらい白状した。

その時は伝えることに必死であまり深く考えていなかったが、夫婦の生活は続く。

「治ることを目標にしない病気なんだ」と聞かされ、挙句「実は精神も危ういんです、アタシ」と突如妻が言い出した。

それらは彼の行動や意識に何か変化をもたらすのか。

少し期待した、細やかな心使いが増える・・・っていうのはなかった。

なぁんにも変わらない。

むしろ、ちったぁ労ってくれよと思うほど、いつものように放ったらかしだ。

トンさん、メンタル弱ってるみたいだから一緒にご飯を食べるようにしようかとか、会話を増やそうかとか、心臓が弱ってるって言ってたから風呂掃除でもしといてやるかとか、ない。

なぁんにも、変わってない。

話す前と後と。なあんにも。

でも確かに私の中で何かが変わろうとしている。それを感じる。

このままで大丈夫。

ひどくなったとしても大丈夫。

なにがどうなろうと大丈夫。

そうだそうだ、そうだった。

私の住む世界はそういうところだったんだ。

うまくやろうとしなくていい。

 

まだ、なんとかすべてうまいことできないかと悪戦苦闘する自分がいる。

気がつくたびに「ああそうだ」と思うが、つい、頑張ることにしがみつく。

できない自分。ダメな自分を丸ごと受け入れてないのは私なのか。

もうとっくに試合は終わって観客もいないのに、それに気づかず一人、必死にゲームを続けているみたい。

ちょっとちょっとそこのゼッケン0の人!トン選手!まわりを見てごらんなさい。

もう、試合、終わってますがな。