すーぐ、疲れるのぉ

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先月やってから手をつけていない。

ぼちぼちやらねばとこのところ窓を開けるたび、買い物から帰ってくるたび、シャッターを下ろすたび、つまり目に入るたび、気になっていた。

本当は三日に夫をさそってやろうと思っていたのだが、あの朝なぜだか突然

「義務でやらねばと思うことより楽しそうと思いついた方を優先させよう」と浮かんできた。

これまで「やらなくちゃ、しなくちゃ、きちんとしなくちゃちゃんとしなくちゃ」が私のキーワードだったように思う。

頭でっかちというのか。

自分の存在に自信がないものだから「やるべきとこは最低限やっている」というお守りがないとソワソワする。しかしそれは自分自身の内面の未熟さと向き合うことから逃げているだけなので、終わりのない戦い。

夫に自分が一番隠しておきたいと思っていた精神的弱さを曝け出すのは相当勇気がいったが、あれ以来、彼に対しどこか「私、かなりダメなやつなんです」という開き直りのようなものが芽生えた。それ以前はもっと突っ張っていた。

一人でも平気。病気も強く前向きに捉えて強い。頑張り屋。甘えない、泣き言いわない。

そのパンパンに膨らんだ私のいじっぱりの風船にツンっと小さく針穴が空いたのかもしれない。

そうなんです。私って結構、ダメなやつなんです。

ダメな私にやっと市民権を与えてやれたような、そんな感じ。

 

 

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へなちょこは、小一時間、ラジオを聴きながら草を抜いたらもう電池が切れた。

頭はぼうっとして動けない。最初、面白がってやっていたのも、うんざりしてきた。

いつもだったらえいやっと気合を入れ、ここから芝刈り機で刈り上げる。

頑張ればもう一踏ん張り、やれる気もする。そうすれば夕方にはあの草刈り後の芝のいい匂いとスッキリした庭で気持ちがいいだろう。

でも疲れた。

子供の頃、よく「もう疲れたぁ」と言うと「ホントだらしない、すぐ疲れるんだから」と返されるのが嫌だった。

それで自分すらも誤魔化してきたけれど。

そうなのぉだらしないのぉ。疲れたのぉ。ダメなのぉ。

これまで押し隠されてた本来の私がもうのさばるのさばる。

あとの続きは明日。夫がいるじゃねぇか。

気が向いたら。その気になったらタイミングが合えば、二人でやろう。