改造不能

昨日、ふと思い浮かんだ。

最近、なんかこう、ふといきなりワードが頭に浮かぶことがある。

なんで今?って時が多いのだけど、きっと頭の隅っこでいつも答えを探しているものの正体がポンっと破裂しているんだと思う。

 

私は私のままを生きていこう。

ひねりも珍しさも真新しさもない、よく聞くフレーズ。でもやっとそれが腑に落ちた気がする。苦しくて手当たり次第いろんな本を読んだときもあったが、それらの中で必ず「人と比べるな。自分らしく生きよう。」とあった。

字面を追いながら「ほんとそうよねぇ」と思いつつ、パタンと本を閉じ生活に戻ると、目の前で起こる些細な出来事に翻弄され、いちいち落ち込んだり反省したり、怒ったり、対策を練ったり。

常に自分を修正し、もっとよくしようと考えていたように思う。

自分を好きになるため頑張るというのは、自分自身のために生きているようで実は違う。

好きになれない人を愛する努力って相当無理がある。

それが他人なら、やっぱり好きになれないわぁ〜で放っておいてそっと距離をとればそれもいいが、対自分となるとそうもいかない。逃げられないのだから。

どこまでいってもついてくるあいつ。

好きになれないけど、好きにならくちゃいけない。

常に締め切りに追われている漫画家のように、何かに追われている。

「自分を好きにならなくちゃ」」という課題とそれができないジレンマと劣等感。

これは苦しい。

そしてこの絶え間ない努力と葛藤によるエネルギー消費は方向を間違えている。

 

私は私のままを生きていこっと。

自分らしさって今もわからない。自信なんて今だに持てちゃいない。

でも、観念したというか。諦めたというか。開き直りつつあるというか。

どこまでいっても私なんだなあ。しぶといなあ。

もういい、変身なんてできない。改造なんてできない。修正なんてできない。

私は私以外にはなれない。

だから、このまんま生きてこ。まんま。

そんな感じ。

決して達観とか悟りではない。多分これからももがいたり泣いたりするだろうなと、思う。

でもそれこそが私なんだ。

ややこしいやっちゃと我ながら苦笑してしまう。

どこまで行っても未熟。

でも一生伸び代があるってことだ。