2022-01-01から1年間の記事一覧

ありがとうございました。

今年一年、ありがとうございました。 私はここで自分を保ち、前身できるのだと強く感じます。 書いて、聴いてくれる人がいる。 それがどんなに支えになっていることでしょう。 拙く、幼い内容にもお付き合いくださって本当にありがとうございます。 来年もど…

なますの歴史に加わる1ページ

昨日はおなますと伊達巻。並行して晩のカレーを作る。 なますは、実のところ家族は好まない。夫は出せば食すが、息子に至っては箸もつけない。 これに対し実家の方では、おなますは外せない。必ず作る。姉の好物なので、今年も母はせっせと大きなボールに山…

味わって過ごす

だんだん妙なスイッチが入りそうになる。 テレビもラジオもスーパーも年の瀬らしく情報を発しているのに反応して、自分もなにかちょっと参加したい気分がむくむく湧いてくる。 昨日、松飾を飾った。 「これをそっちで引っ張って。それでこっちにちょうだい」…

変化してゆく

「明日、松飾を取り付けるの、手伝って。12時半か1時ごろでいいからさ」 喉元まで「手伝って欲しいんだけど」「お休みのとこ申し訳ないんだけど」と出そうになったがあえて、手伝って、で切った。 夫にだったら「明日、松飾だよ。」だけだろう。息子だとつい…

不器用

あなた2年連続、暮れになると何かやらかしてるんですからね、お願いしますよ。今年は。 へいへい。 一昨年は心不全で浮腫み、昨年は庭の階段ですっ転んで骨折。 「去年はお姉さんに松飾り、手伝ってもらったんだから。」 すんません、かたじけない。仕事で疲…

それぞれ家族

祖母とのサツマイモの話を書いたらその日、サツマイモがやってきた。 正確にいうと、母のところに。 植木屋さんが持ってきたのだ。先日、庭の柿が残っているのを見て、もらっていいかと全部持って行った。そのお返しかもしれない。 ふらっと来てビニール袋に…

聖なる朝に

いつもより遅く目が覚めた。 いつもと違う道を歩いてラジオ体操に向かう。 いつもと違う時間。いつもと違う人達の朝を見かける。 通りを渡った向こうにある、芸能人も住んでいるという高級マンションの前の広場ではヨガをやっている人達が集まっていた。 そ…

味方

サツマイモを蒸して実家の仏壇に持っていく。 同居していた父方の祖母の大好物だった。 中学生から一緒に暮らしたが、明治生まれの厳しい人だった。 厳しく、賢く、負けず嫌いで学歴主義で地位と名誉のある人が大好きな、不器用な人だった。 父を父の姉を、…

これもある意味、利他

雨なのでラジオ体操を家でする。 早朝、シャッターを開ける前の部屋の中、携帯のラジオアプリからいつもの音楽と声を聞きながら始めたが、同じはずなのになんだかしらける。一人だからかもしれない。 職場の朝礼の後などに全員でやっているところもある。 私…

お休み

朝からしっかりした雨。昨日の天気予報で知っていた。 「明日は休む」。そう決めていた。 やっとだ。毎日通っていたラジオ体操を続けるうちに、休むとなにかに負けるような気がして多少しんどくても「えいっ」と気合を入れて頑張った。 頑張ってみるとできる…

ギフト

たった1日だけど、勇気ある撤退を決断し、昨日休んだラジオ体操、今朝は行く。 目覚めて、頭が痛くない。身体を起こして眩暈もしない。立ち上がってまっすぐ歩ける。 生まれたての子鹿のようにそっとそっと歩いてみる。 自分を子鹿というあたり、図々しい。 …

心は共に

一昨日のこと、母に隣町のおおきな花屋まで一緒にいってくれと頼まれた。 「歩いて行くの?」 「そう、ショッピングカートひいて。あなたも買いなさいよ」 私は手入れに責任がもてないので今以上は増やしたくない。花をたくさん入れた重いカートを引きずって…

いいじゃない

朝起きたら母からラインが入っていた。 大吉さん、立派じゃない。安心してみています。 昨日、いかに私が数日前から落ち着かないか、私が勝手に想像しているこれまでの大吉先生の心模様替などを話したものだから、よこしたのだ。姉が飲み会でいない夜だった…

だから余計なお世話なんだってば

梅が咲いていてびっくりした。 雨上がりの公園。花の方も咲いてみたら周りはまだ眠っていて、世界はどんより寒い冬でびっくりしているかもしれない。 それでも凛と花びらを広げている様子が、完璧なゴーイングマイウェイのように思えてかっこいいなあと惹か…

極めるのも勇気

あたし、なんのために生まれてきたんだろう そんなことを考えそうになるときは、疲れているサイン。身体が疲れると発想が私の場合、暗く深刻になる。 笑ってやり過ごせばいい事も、考えてもどうしようもない事も解決策があるはずと、原因は自分の中にあると…

真っ赤な彼女

朝散歩からの帰り道、向こうから真っ赤なダウンに黒い細身のパンツ姿でサッサッサッサと歩いてくる女性が目に入ってきた。 出勤登校時間の冬の朝、黒やグレー、茶色の多い服装の中、赤いのが向かってくる。 元気な人だな。 ・・・母であった。 キリッとした…

やっと夫婦になれたのかも

棚の大掃除をしたとき取り出したものは45ℓゴミ袋二つ、できた。 紙が詰まって重いその袋を、ごみ収集日の朝までに玄関脇に下ろしておくつもりだった。 昨日の夕方、それを思い出したが、なんとなく気が乗らない。 重いんだよなあ。あれ持って階段降りるの…

とりとめもなく

美しいなと思った。 ただ、生きているだけの植物の放つ静かなエネルギーにそう思った。 余計なことを考えず欲張らず、でも正直に。 込み上げる何かを隠そうとはせず、誰かと自分を比較せず、ただ、自分の道を味う。 比較されても比較しない。 批判されても批…

母として妻として新たに誓う

夕飯前、30分だけと決めて第二の沼と化している整理棚を仕分けした。 今は息子の部屋となっているが、彼が生まれる前、この家に越してきた当初は婚礼ダンスが置いてあるだけの部屋だった。 窓と箪笥の間に50センチほどのスペースができたのでそこにプラスチ…

茶封筒

ラジオ体操はよく見ていると小さなグループがいくつか点在してそれが集団になっている。 相変わらず一匹狼を貫いているが、帰り道、呼び止められた。 「おーい、おーい、すみませーん、そこの人っ」 振り返ると先日、名前を聞いてきたおじさんが小走りして向…

試してみたくて

金曜日。生協さんの頼んでいた品が届く。 先週の注文時は絶不調で頭が回らず、とりあえずの大根、豚肉、牛乳、卵、豆腐だけにしたが、何を思ったのか暮れの特集で掲載されていた重曹、酸素系洗剤、アルカリ性洗剤の粉の徳用袋をそれぞれ注文した。 今年は大…

おにぎりとロールパンと朝のリンゴ

息子が出社し、夫は家で仕事。 最近気がついたが、この設定が実は一番寛げている。 一人のいいのはなんと言っても気ままなこと。好きなラジオを音量気にせずつけて、好きな時に好きなことをする。食べたくなった時に食べ、行こうと思い立った時に買い物に行…

自分を溺愛してもいいかも

納戸崩壊修復の晩からはじまった浮腫みが殆ど引いた。 ズボンが苦しかったのと、目の周りもぷっくりしていたので内心、また心臓に負荷がかかったのかと怯えた。 昨日一日、ゴロゴロし、足元を高くし、ビタミン剤を飲んでまったりして早く寝た。 恐る恐る服を…

今日は使いものにならない

今、まさに出社しようとするその時、ガッタン、ガラガラドドンッと大きな音がして、それから息子が顔を出し、気の弱そうな薄ら笑いを浮かべて小さな声で言った。 「ごめん、納戸、崩壊した」。 一階の洗面所脇に奥行き1メートル半、間口80センチほどの小さな…

余計なお世話

夫と二人でテレビでお笑い漫才を観ていた。 暮れになると毎年開催される、かつてグランプリに輝いたベテラン勢が集まって漫才を披露する番組だ。 ご意見番としてそれをビートたけしが見ている。 順位も点数もつかないがきっと芸人達張り詰めているだろう。 …

雨のお茶会

公園でお茶に呼ばれた。 ラジオ体操の雨の日。お年寄りが中心の集まりだからか極端に人数が減る。その中でもガッツのあるメンバーと役員なのか当番なのかラジオを持ってくる係の人が数名、屋根のある小学校の教室くらいの休憩所にやってくる。 私はまったく…

トースト

北風がキンとする。 冬の始まり。 ホットカーペット、長い夜、読書、クリスマス。 そして焦げたトーストの匂い。 この季節になると必ず思い出す。小学二年のとき、教室にはガスストーブがあった。子供が近寄らないよう、周りにはぐるっと金属の柵があり、ス…

心の中

長芋を送ってくださった人から今度はりんごが届いた。 今度は短く、重ね重ね恐縮していることと、たくさんあるからアップルパイを焼くとお礼を書いた。 ちょうどそこにいた息子の前で読んで聞かせる。 「おかしくない?」 「よかろう」 「ついでに今日書いた…

キラキラした日々

本を読んでいたら「けして裕福ではないが、戻ってもいいかもなと思える日々だ」という文章があった。 私のそんな時期はいつだったろう。 今もけして裕福ではないが。 結婚してすぐの頃、日吉の駅から歩いて30秒のアパートに住んだ。 駅前の商店街には本屋も…

華やぐ朝

「トンさんが降りてきたとたん、点が入った。ありがとう」 早起きしてテレビの前に立ちんぼだった夫が洗面所に顔を出す。 いつも通りラジオ体操に向けて起きてきただけなのだが、言われて悪い気はしない。黙って受け入れた。 うちのカミさんは運が強いと思っ…