秋だからメランコリックになっちゃったよ、一瞬。

コロナも少しづつ落ち着き始めてきたようだし。

私も何か新しいサークルを探してみようか。

そんなことをこの頃何度か思い浮かべていた。

別に何か始めたいわけでもない。世界を広げたいのとも違う。

これまでの自分を一旦リセットして、今のまんまの状態の姿でも無理なく付き合える場所を作ればいいんじゃないかと考えた。

ガリガリですぐ疲れて、いろいろ面倒な規制もあって、コンプレックスだらけで。

毎日の暮らしに大きな不便はないけどうっすらとした不安があって。

その不安の素は漠然としているけれど、自分の中から湧き出ていると、確かに感じる。

この頑張りをいつまでやれるんだろう。

いつまで自分から逃げ続けられるんだろう。

直面したくないことを考えないように買い物に行き、台所に立ち、動画を見て時間をやり過ごす。

このルーティーンから外れた行動をすることが恐ろしくどこにも行けない。

誰かに話すとちっぽけで浅はかでくだらない、語るにも恥ずかしいことだけど私はそれらに未だ苦しんでいる。

容姿を揶揄われ続けたことが一番辛かったのだと近頃になって自覚した。

下半身デブ。顔はガリガリ。手足は浮腫む。

「みっともないから孫ちゃんの近くを歩くのやめなさい」

あれが一番応えた。

退院したばかりの頃、息子の中学の保護者会にいく寸前、母に不意に言われた。

「そんなお化けみたいなお母さんがそばにいると、万が一それをお友達に見られたらかわいそうよ」

私立の中学に入学し、さあって時に。かわいそうよ。

そうか、そんなことまで考えが及んでいなかった。確かにそれは申し訳ない。

数年後、息子から「そんなのまったく気にしたこともない」と言われたが、なんとなく未だに彼と並んで歩くことは遠慮している。

そんな小さなささくれが、ちょっとづつちょっとづつ積もり、自分は醜いと思うようになっていった。

だから友達にも会いたくない。

恥ずかしいが、これが私の本当の心の小ささ。

そしてそんなちっぽけなスケールの自分にうんざりしているのも私。

歯車がうまく回っているときはいい。

けれどちょっと体調を崩したりすると、全てのバランスもおかしくなる。

そんな時、普段、誤魔化している心の奥底に渦巻いているものがブワーッと浮かび上がってくる。

もう疲れた。

いっそのこと、今のまんまの自分をさらけ出してもそのまんま、やっていける新しい世界を探そうか。

どこか探せば一つくらい。私を嗤ったりしないコミュティがあるんじゃないだろうか。

それがサークルを思いついた理由。稚拙で恥ずかしい。

でも、わかっている。

どんな新しいところに出かけて行っても、必ずついてくる人がいる。

昔からの私を私の奥底を知り尽くしている人が離れずどこまでもついてくる。

それは私の心。

どうにかしてこの「私自身」という子をすっぽり受け入れてやりたい。

よしよし。辛かったね。いいんだよいいんだよ、そのまんまでも。大丈夫。

私は好きだよ。

そう言ってあげたい。

 

・・・言えよ。

うむ。

秋だわぁ。

こんなことツラツラ書いちゃった。