2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ぼんやり思う私の中の確かなこと

平均から外れている考え方、生活、体型、好み、一般的な型から外れたそれらは罪なのか。 違う。罪だと思っていた。 恥じることなのか。 違う。恥じる必要など、これっぽっちもない。 恥じていた。まだ少し、恥じている。 罪でも恥でもないけれど、誰かの心を…

ダラダラ過ごした

昨日はどういうわけか動くとフラフラした。 このところ体調は良く、これと言って心当たりもない。急に来た。 足が重くちょっともつれ、無意識のうちに食器棚や椅子に捕まりながら部屋の中を歩く。 冷蔵庫には鶏もも肉と豚こまが私を待っている。 ナスとピー…

お手つき

あと2日で大切な友人の長かった会社員生活が終わる。 体調を崩し、メンタルも弱くなり頑張れなくなってしまった。負けず嫌いの彼女にしてみたら決断するまでは辛かったろう。 バリバリ仕事をこなし、出世していった。子供を持たない夫婦の二人は仕事の合間に…

すらっとぼけの乙女

昼ごはんを食べていると「ちょっとお忙しい?」と母がやってきた。 クラス会に着ていく服をちょっと見てよと言うので、隣の家にいく。 一つはえんじ色とベージュの幾何学模様のワンピース、もう一つは白いレースで袖の膨らんだブラウスに薄い水色のタイトス…

それぞれの道

大学の友達からトマトが届いた。 真っ赤にうれてパチンとはち切れそうだ。 甘い。 半分、冷凍した。 半分、母に持っていく。 「まあ、こんなに。立派なトマト」 「箱でもらったから。甘いよ」 なぜか私が得意になる。 彼女は一人暮らしをしている。一級建築…

違う朝

ラジオ体操の帰り、土曜で家族も仕事は休みの気楽さで思いつきで隣の街の全く知らない道を歩いてみた。 大通りから見えるその道は森のような緑の塊が見えていた。どこかの学校だろうか。程よくのんびりした住宅街。いつか歩いてみたいと思いながらいつも時間…

ビールを飲みながら

昨日、午後から歯医者でタイミングを逃し昼ごはんを食べそびれた。 家に戻ると5時半。そのまま夕飯の支度をしてちょっと横になった。 ゴロゴロしながらドラマを観て、再び立ち上がったのは7時だった。 あんまり疲れたので何か自分にご褒美をしてやろうと平日…

埋まっているもの

息子を見ていると、亡くなった父とよく似た趣味思考があることに出くわす。 それは私が知らず知らず、彼にささやいた言葉や行動で父から受け継いだものが伝承されているのかも知れないが、物事の好き嫌い、割り切り方、捻くれ方、皮肉屋で照れ屋なところ、そ…

静寂の中

できるだけ、情報を入れたくない。 朝のラジオで年に二回から三回、なんらかの芸術的活動に参加している人は死亡率が少ないという話をしていた。2ヶ月に一回でも美術展や観劇などを楽しんでいる人は30%、低いそうだ。 この前はボランティア活動をしている人…

隔世遺伝

息子が酔って帰ってきた。 取引先との食事会でどこかの料亭での改まった席だった。 9時半に布団に入ってうとうとしていると、誰かが大きな声で歌っている。 玄関の扉を大きな音をたててガチャンと閉める。この音は、夫じゃない。夫のドアの閉め方もうるさい…

10年

「私ってさ、よく我慢してると思うよ」 相変わらず毎週のように出かけていく夫と二人の夕飯、ビールで気分良くなった私はそう言った。 本当はそんなこと思っていない。 夫が出かけて行くのがつまらないと思うことはあまりない。たまにスーパに一緒に行くとな…

30年代問題

朝の散歩でよくすれ違うおじさんとの短いやり取りの中、最近は寝る時間が早くなって朝起きる時間も早くなった。どんどん1日の経つのが早く感じるという話になった。 晴耕雨読とはよく言ったものでまさにその生活になりつつありますと言うので「そうですね。…

ずっとそこにいたのに

スターダストレビューというバンド、今更ながらいいなあと聴いている。 ラジオのゲストでボーカルの根本要さんが出ていた。話す言葉の選び方、テンポ、笑い方、声のリズムと音程がするするっと入ってくる。 お説教ぽくもなく、押し付けがましくもなく、自分…

身支度

歯医者に行く前に夕飯の副菜だけ作っていたら遅くなった。 昨日、髪を洗っていない。ベタベタしていないし、そんなに匂わないから束ねていけばいいかと迷う。 服は上だけ着替えようか。このままでもいい気がする。この上になにか羽織ればいいんじゃないの。…

だからなんなのさという雑感 でも私には大事なこと

昨日、ここに書いて良かった。 今の問題点とそれを自分がどう自覚して、どう行動するのか、それを書くことで表面化できた。 表面化するというのは、隠さないということ。半分、閉ざされ、半分公けなこの場所に書くということ。 宇宙にむかって叫ぶのと似てい…

ゆっくり舵を切ろう

本を読み、ドラマを観て、また本を読む。 昨日はそんな日だった。 何をしていても眠い。息子が話しかけてきても上の空。明らかに気のない返事をしていると自分でもわかっているが、「へえ」「そんなんだ」と棒読みの言葉しか出てこない。 自覚はないが疲れて…

私にできるなにか

トニー賞の授賞式を観ていた。 舞台の最高峰とも言えるパフォーマンスはどれも力強く、ウィットに富んで、超人的としか思えない。 同じ人間なのだろうか。あの人たちの筋肉や骨格はそれ専用にできている特別仕様なんじゃないだろうか。 あまりにすごすぎると…

しょうがない子だねえ

幼稚園時代のママ友たちの会食に行きたくないと意思表示をしてしまった。 軽く自己嫌悪。けれど同時に清々しい。 本心に忠実に行動したら私の中の小さな私が安心している。 どう考えても結局は行きたくないのだった。 頑張ればいける。工夫すればできそう。…

いたずらっこ

よしよし。ちゃんと居る。 ・・ん? 少ない。さては・・・。 やっぱり。 あんたたち・・・。 え? なにか。 いいよいいいよ。みんなと同じじゃない子って好きだよ。

思い詰めないこと

ジメジメした空気になってくると頭の中も締め切った押入れのようになってくる。 脳みそが湿気を含んだ布団のようにじっとり重い。 そうなると右脳なのか左脳なのか前頭葉なのかそれとも、もっと奥の原始の脳なのか、どこかが膨れてくる。 いつも深追いしない…

脳みそが回らない朝

雨。この音は本降りだ。 散歩は休もう。 この「休む」を選ぶようになったぶんだけ、成長した。 昨年の冬は休むことでプツリといいリズムが壊れてしまいそうで、ダウンを着込み、傘を差し、足元をびしょびしょにして歩いた。 冬の早朝、雨と風を避けながら必…

淡々と重ね続ける

ただ生きているだけでいいのだと、思う。 くっさい綺麗事のように聞こえるかもしれないが、最近になって「やっぱりそうだ」と強く確信する。 息子を育てている時からそんな想いはあった。 彼が反抗期で夜中までゲームをやり、勉強は嫌いな先生のはしない、食…

投げたボールが返ってきた

夫が帽子を買ってきてくれた。 「散歩にいいと思って帽子を買ったよ」 夕方、飲み会が入ったとの連絡のあと、そう加えて書いてあるLINEがきた。 またへんな趣味の安物を買ってたらやだなあ。 まずそう浮かぶ。あら嬉しいと心弾ませない自分を可愛くないと思…

待ち人おらず

図書館から借りた本が思いのほか面白かったので、これはゆっくりゆっくり味わいながら読みたいと延長手続きをすることにした。 ホームページから申し込めば、待っている人がいない限り2回まで延長が許される。一回につき二週間。つまり最大、1ヶ月近く手元に…

憧れる

おおらかでありたいと思うのは本心なのに。 夫が私の机の上にポイっとお金の入ったポリ袋を置いていた。朝の散歩に出ている間にやってくるヤクルトさんに支払う代金を、いつもファスナー付きのビニール袋にいれて用意しておく。それを窓際の私の机の上に、便…

雨上がりの午後

Twitterで見つけた猫に関連する本だけを扱っている本屋が近所なのに気がつき行ってみた。 この地図だけを頼りに住宅街の中にあるその店まで辿り着けるか、ゲームだな。見つからなくてもともとと家を出た。 頭の中でイメージしたのを思い出し、ぷらぷら歩く。…

子犬が戯れる

深夜に目が覚めベッドを覗く。いた。 Tシャツにパジャマのズボンで大股を広げゴーゴーいびきをかいている。 いる。ならいい。 家に無事に帰ってきたならそれでいい。そのままトイレに行ってまた寝た。 しかし息子はそうはいかない。 「おい、新聞なんか呑気…

言うことを聞かない人々

これだけ大雨だ、警戒だと騒いでいるというのに夫は昨晩、うれしそうに 「あ、明日飲み会はいった」 とほっぺを光らせる。 はぁっ?息子と声を揃え抗議したところで聞く耳をもたない。 「飲み会だっていえば仕方ないだろうと思ってるんだよ。相手は一人か二…

公園独り占め

典型例

図書館のカードをなくした。 ホームページで調べると身分証明できるものを持っていけば再発行できるとある。 保険証でいいのだろうか。免許を持っていないので、ときどき住所確認できるものを二つ、という場合があるのだ。予約していた本を受け取りにいく前…