2024-01-01から1年間の記事一覧

新しい朝

この前よりもっと幻想的な朝だった。 新しい朝が始まる。 希望の朝。

恥ずかしい。でも一歩前進。

昨日、ぼんやり考えた。 母のこと、姉のこと。 二人のことは好きだ。大切だし愛している。 が、いまひとつ本音で付き合っていない気がする。夫に対してほどストレートに表現しない。 子供の頃、思春期には、何度か揺さぶったこともあった。喧嘩をふっかけた…

ちょっと凹んだけど、許すことにした

結局、昨日はタイツを脱いで出かけた。 朝から機嫌よくさっさと履いていた。それぞれ予定があったのでお墓の前のお花屋さんに夫と息子と午後2時半に現地集合の約束だった。 簡単に夕飯の準備をし、昼ごはんを食べる。 立ち仕事をしながらじわじわ感じていた…

タイツ

タイツが履けるようになった。 倒れる少し前から、履けなくなっていた。きゅっと足を包み込むあの圧に負けてしまう。膝下はまだなんとかなったが太もも、腹周りを締め付けられるのに内臓が押され、苦しく気分が悪くなる。 圧力の強いストッキングを履いてい…

春は曙

梅が終わり桜を待つ短い時期。 朝の光が桜色だった。 春は曙。 授業で習ったとき、無粋な私は明け方なんてたいして違わないだろうに。夏の夜の月を見上げ、涼しい風が吹く心地良さも秋の夕暮れのなんとも言えない叙情的な感じも想像できたがこの春は、内心、…

ケキョ

鶯が鳴いていた。 今朝、公園を歩いていたらへたっぴな可愛らしいホー・・・ケキョッと練習中の声がした。そのすぐ後からホー・・ホケキョッ。 こうやるんだと言わんばかりの。親だろうか。 ふふふ。 公園の出口での数秒のことだった。 朝、家を出る時、外が…

考えない人

明日はあれをやろう。 今日は午前中、あれをやって、午後からこう過ごそう。 これまでなんとなくそういうイメージを作って、朝になると「さあ今日は」とその通りに動いていた。 なんとなくエンジンがかかりやすく、専業主婦の私はそうやってゆるい時間割を作…

労わろう

昨日、夫が早く帰ってきた。 雨だったので1日中家に篭り、台所で作り置きをし、本を読み、海外ドラマを2話、観た。めずらしく「あれもやりたいこれもやりたい」をうまく消化できた日だった。 早めにお風呂に入ってのんびりちゃぶ台でドラマの続きを観ながら…

スッキリ

夫が仕事をしている部屋には入っていかない。 ときどき、昼ごはんを食べる余裕のない時、おにぎりを持って上がっていく。 メガネを外し、グッとパソコンに顔を近づけ、床に資料を山積みにし、何かに集中している。 「ホレ」 声をかけるとメガネのない顔のま…

週明け

息子が帰って行った。 やはりあの時のキュンとした気持ちは慣れていなかったからのようで、今回は「じゃぁね、また次、お墓参りでね」とケロリと送り出せた。まるで大学に通うのを送り出すように。 それもきっと歩いていける距離に住んでいる気楽さと安心感…

感謝の朝

昨日は意味のわからぬ絶不調だった。 なんとなく兆候はあった。寝れば治るだろうとゴロゴロ過ごし、騙し騙しやっていたのがついにドカンときた。 よりによって自分の誕生日でみんなが集まる日とは。 朝食後、寝る。ロキソニンを飲んで昼食後、寝る。 夫に夜…

ほくほくした朝

朝、寝坊したのでラジオ体操はさぼった。 神社へ散歩に行く。 いつもと違う道を歩くといつもと違う朝に会えた。 ひたすら緑道をまっすぐ行くのだが、一つ大通りを渡った向こうの街。 散歩させている犬も、子供を少年野球に送るお父さんも、仕事に向かう男性…

午後は晴れた

起きたら庭の芝が白かった。 思っていた以上に積もっている。大雪と言うけれどウェザーニュースの1時間予報では雨か雪かどっちかのようなマークが並んでいたので自分の住む地域はみぞれ程度だろうと思っていたのでちょっとびっくりした。 今日はラジオ体操は…

55歳の朝に

今週を乗り切れば寒さは落着き、中旬からは暖かい日々が始まるのだそう。 今朝のラジオで言っていた。 天気予報で気分が明るくなれる。思えばそんなふうに生活している自分に、その状況に至ったことにちょっとだけ感慨深くなる。 よくぞここまで頑張った。頑…

家庭科の時間

いよいよ追い詰められた。 去年の誕生日に母がくれた刺繍のキットを完成させないとならない。 裁縫も手先のことも苦手な私になぜ、これを・・・。 「急いで仕上げなくていいのよ」 「うん、年内までにって感じでのんびり楽しむよ」 もらったときにそう言った…

どうかと思う。 小麦粉を入れている瓶の中が残り少なくなっていた。 床下の物入れに粉類や醤油、酒などを入れている。ちょっとしゃがむだけなのに、そこから粉を出して瓶に詰めるのが億劫でしばらくそのままにしていた。 昨日、白菜と豚バラとにんじんを鶏ガ…

春は近い

お雛様をしまった。 いつものように玄関ではなく息子の空いた部屋に飾り、そのドアを開けっぱなしにしていた。毎朝毎晩、階段の突き当たり奥にお二人が並んで座っているのが見える。 玄関も出入りの度にみんなの目に留まり寂しくなく良かったが、狭いところ…

お願いアレクサ

このところ今ひとつ調子が良くない。 たぶん、身体が「あ、春だ春だ」とぽかぽか仕様に切り替えるメンテナンスを始めたのに、「あれ、まだ冬か冬か?」と一斉に作業中断し、しまい込んだ冬用のなにかを引っ張り出そうとするんだけど、もう使わないと思って奥…

we are the world

we are the world の制作ドキュメンタリーを観た。 観ながら高校時代を思い出す。 英語部の文化祭にやる劇の最後に、スタッフも役者もみんな揃って舞台に上がって歌おうということになり、部長が黒板に歌詞を書いて一文一文和訳しながら教えてくれた。 今よ…

だいじにしよっと

iPadが届いた。新しいのは一つ小さいサイズにした。 どうせならもっと大きいのにしたら? 夫は大きいものが一番いいものだと信じている。 miniサイズだが一番最近の機種だからこれまで使っていた9年前のものより格段に性能はいい。それにこの方がカバンにす…

ゆるく前進

今朝は頭がスッキリしていた。それだけで気分がいい。 身体がしんどいのも辛いが思考が動かないのもなかなかのものだ。 何も考えられず、意欲も湧かない。全ての音がうるさく、全ての情報が鬱陶しい。 けれどそんな中、突拍子もない発想をする。 二階のベッ…

今日も日が暮れていく

どうしようもなく眠くだるい。 これは、これはきっと春のせいだ。乱高下する気圧のせいだ。 実はここ数週間、ずっとこの調子で、毎日を過ごしている。 今はただ、ひたすらやり過ごすことにした。 これまでこんな時、なんとか生産的な日にしようと無理やり外…

子の心、親、知らず

昨日、病院を出てすぐに家族にLINEを送った。 そのルームに夜、息子が返事をくれた。 お疲れさん!とジブリのキャラクターがペコっとお辞儀をしている。 ? 今、読んだ、仕事が今終わったところ。という意味を含めてのこれかなと思い、私もお疲れ様と、スタ…

ありがとう

最後の診察だった。国立病院の外来最後の日。 2011年に救急車で運ばれICUで今晩が勝負ですと言われてから4ヶ月、入院した。 退院できないかもしれない。 退院しても完治は難しい。 いろいろな自分の身体の生まれ持った癖、疾患を知る。何をどう説明され…

なんだかんだいいながら今朝から着てる

結局、母の友人からのダウンはもらった。 なんだかんだいいながら、抜群の暖かさに脱帽である。 新品ではなく、ちょっと汚れてる。でもそのぶん、かえって公園のラジオ体操のとき心置きなく芝生における。ちょうどいいのだ。 母はやっぱり呼びにきた。 「今…

拗ねた

やる気が出なくてやたらだるく、床に寝転んでいると、窓から母がノックする。 お化粧をしてコートを着ていた。 出かけてたの。 そう、お友達のお誕生日だからご飯、ご馳走様する約束してたから。 親友の死に向き合った翌日、そういう予定が入っていてよかっ…

そのままでいいんだよ

昨日の午後はやたら眠くだるかった。 豚肉に巻いて甘辛く味付けしようと買っていた厚揚げも、その肉を巻き付ける作業すら億劫でザクザク乱暴切ったキャベツと袋から掴み取ったもやしと塩胡椒で炒めた。それにレンジでいい加減にかき混ぜて作った炒り卵もどき…

感謝と希望

昨日は久しぶりの健診日だった。 この病院で検査をするのもおそらくこれが最後。来週、最後になる予定の診察を受け、いよいよ春からは近所のクリニックに通う。 深刻な治療を要する人、緊急な人、新たにクリニックより紹介状を持ってやってくる人、退院直後…

満たす

最近思うのは自分のために。 誰かのために、誰かを喜ばすためになにかするのはやめよう。 それが自分の喜びならば、動く。 自分が望むなら頑張る。 自分が癒されるなら旅に出て本を読み街を歩く。 でもそうした方がいいんだろうなとか、そうした方が相手が助…

雨の朝

雨。 今日みたいな雨の日がいいなあ。 強く暴力的な降りではなくて、気温も寒くなく蒸し暑くもなく、静かに地面のアスファルトを湿らせるように振る。 優しく何かを宥めるように。 お母さんが子供の背中をトントン叩いて落ち着かせるリズムのように。 こんな…