どうかと思う。

小麦粉を入れている瓶の中が残り少なくなっていた。

床下の物入れに粉類や醤油、酒などを入れている。ちょっとしゃがむだけなのに、そこから粉を出して瓶に詰めるのが億劫でしばらくそのままにしていた。

昨日、白菜と豚バラとにんじんを鶏ガラ、醤油で餡掛けにするのをやろうと取り掛かり、調味料を合わせるとき、仕方ない、と、諦めて床下から小麦粉を取り出した。

ここでこんがらがっていたのだ。今にして思えば。

最後に餡掛けにするために片栗粉と水を混ぜておく。

それと、どういうわけか、小麦粉補充問題が頭の中でつながった。

小麦粉を瓶に入れる。

度々やるのは面倒だから、瓶の口いっぱいまで入れて、トントンとやり、また入れる。

しっかりたっぷり小麦粉を入れた。

よし。

さて、と。

料理の続きに取り掛かる。

えーっと、水溶き片栗粉・・・・。

目の前にあるのは小麦粉がほとんど入っていないオレンジの蓋の瓶と、片栗粉と小麦粉が混じってびっちり瓶の淵まで詰まった青い蓋の瓶。

どうして私は・・。やってしまった。

とりあえず片栗粉の代わりに天ぷら粉を使うことにした。

ええい、どうにかなる。調味料の方での決定的な間違いじゃない、味にそう変わりはない。

結果、やや白濁したがとろみはついた。

何も知らずに夫は「これ美味しい」と掻き込んで食べた。繊細な人でなくてよかった。

この様子だと小麦粉の残り少ない瓶の方に片栗粉を入れても問題ないかもしれない。