55歳の朝に

今週を乗り切れば寒さは落着き、中旬からは暖かい日々が始まるのだそう。

今朝のラジオで言っていた。

天気予報で気分が明るくなれる。思えばそんなふうに生活している自分に、その状況に至ったことにちょっとだけ感慨深くなる。

よくぞここまで頑張った。頑張ってきたねえ。

少し前まではこんなふうに自分を褒めることを躊躇った。

そんな資格もない。私なんかに比べたらもっとつらいなか、懸命に生きている人はたくさんいる。私ごときが。これっくらいのことで。

でも、人と比べることをやめた。

私より立派な人は山ほどいる。あちこち、ほとんどの人がそうだと思う。

それと、私という人間がこんなふうに生きていることは、それまた別のお話し。

ミステリーや社会派小説と童話やファンタジー、SF、舞台設定も主人公、設定もキャラクターも違いすぎて比べようもない。

私はコメディドラマか、落語の世界か、どうもそっちの気がする。

近い友人だって姉妹だって、親子でも歩む道が並行したり混じり合うことはあってもずっと重なっていく存在はいない。

最初から最後までずっと一緒なのは私しかいない。

あのときもあのときもあのときも。

お気楽小説なりにまあ、なんとか荒波乗り越えたねえ。

謙虚に行こうね。

私の中の誰かにそう伝える。

だね。

そう戻ってきた。