昨日の午後はやたら眠くだるかった。
豚肉に巻いて甘辛く味付けしようと買っていた厚揚げも、その肉を巻き付ける作業すら億劫でザクザク乱暴切ったキャベツと袋から掴み取ったもやしと塩胡椒で炒めた。それにレンジでいい加減にかき混ぜて作った炒り卵もどきをひとつの皿に乗せる。
余ったもやしは味噌汁の鍋に入れた。
こういうのでいいんだよ。
ネット上で時々見かける。料理を紹介する愛好家が、このハッシュタグをつけて簡単シンプルなものをのせている。調子のいいときはもっと味醂だの酒だの、片栗粉だの、料理してます的な気分になれそうでかつ、実は簡単なものをやりたがる。そのとき一瞥していたこのキャッチフレーズが今、頭に浮かぶ。
ほらな、こういうのでいいんだよ。
確かに夫に昼に出したら美味しい美味しいと喜んだ。
ただ塩を振っただけ。塩、偉大。
そういえばきゅうりもピーマンもただ味噌をつけるだけが一番好きだ。
トマトはそのまま。
肉も魚も焼いて塩でいいんだ。多分無意識のうちに家族にいいとこ見せようとか喜ばそうとか思ってたのかもしれない。
それも、大事。愛だから。
でもしんどいときは一番最初に自分に甘く。自分に愛を。