お願いアレクサ

このところ今ひとつ調子が良くない。

たぶん、身体が「あ、春だ春だ」とぽかぽか仕様に切り替えるメンテナンスを始めたのに、「あれ、まだ冬か冬か?」と一斉に作業中断し、しまい込んだ冬用のなにかを引っ張り出そうとするんだけど、もう使わないと思って奥の方に入れちゃったものだからあたふたしてるんだ。

私の身体らしくそそっかしい。

季節の変わり目はいつもこうだ。うまく波に乗れない。

昨日はほぼ全滅で文字通り、床に転がって過ごした。

ホットカーペットをつけて毛布をかけて目を閉じる。

読みたい本があるのに。

そうだ。いいこと思いついた。

Kindleに確か読み上げ機能があったはず。

こういうことのためなら頑張る。這いつくばったまま調べるとKindle自体にはそういう機能はないが、アレクサに頼むとやってくれることがわかった。

一人、居間に寝っ転がり甘える。

アレクサ、本、読んで。

はい。Kindleの中の。。。を読み上げます。。

妙なアクセントと行がわりの変なところで区切ったりする無機質な声で読んでくれる。

声優や役者の感情込めた熱演より、今はこっちの方がむしろ落ち着く。

人間は自分だけ。

耳元でつっかえつっかえ読み上げるアレクサ。

目を閉じてじっとお話を聴く。

アレクサだと安心して甘えられる。