起きたら庭の芝が白かった。
思っていた以上に積もっている。大雪と言うけれどウェザーニュースの1時間予報では雨か雪かどっちかのようなマークが並んでいたので自分の住む地域はみぞれ程度だろうと思っていたのでちょっとびっくりした。
今日はラジオ体操はお休みだな。ちょっとホッとする。何も誰にも強制されていないのだから、気が乗らない時は休めばいいのに、自発的には休みたくない。なんだかんだ言っても朝、少し歩いて体操して帰ってくると、始まるって気分になる。
新しい朝が来た、希望の朝だ 喜びに胸を開け 青空仰げ
これをいつも歌う。声を出して歌う。
そうすると、単純な私はそうだな、新しい朝だ、希望の朝だと思うのだ。
真っさらの希望に満ちた1日が始まる。
そしてたいていは特別いいことも悪いこともなく、いつもと似たような時間が流れるのだが、それでも、毎日、違うのだ。
ちょっとずつ違う、それはそれで大事な1日。
リズムが掴めなくて朝ごはんを食べてもスイッチが入らない。
入らない時はとりあえず動く。
明日、誕生日でみんなが来るからその時のためにキッシュとコロッケを作った。
キッシュはもうオーブンで焼いて明日、温め直す。
コロッケは衣までつけて、揚げるのは明日にしよう。
お寿司をとるのにそれだけだとなんだか味気ない。息子も夫もそれだけでは物足りない。
コロッケは小さなボール型にした。仕事で来られない姉のお土産にする。小さくしておけば、朝、パンと一緒に食べてもいいし、夜の付け足しの一品にしてもいい。
ラジオを聴きながらそんなことを考える。
自分の誕生会のために前日から準備する。みんなが集まってくれること、当たり前じゃないんだ。
オーブンからパイ生地の焼けるバターの香りがしてくる。
ラジオとオーブンと蒸したジャガイモと。
これも、新しい朝の始まり。希望の朝。