ゆっくり舵を切ろう

本を読み、ドラマを観て、また本を読む。

昨日はそんな日だった。

何をしていても眠い。息子が話しかけてきても上の空。明らかに気のない返事をしていると自分でもわかっているが、「へえ」「そんなんだ」と棒読みの言葉しか出てこない。

自覚はないが疲れていたのかもしれない。

窓際に机を移動させた。

パソコンを開くとカード引き落としのメールが届いていた。

額の多さに衝撃を受ける。こんなに使ったか。念の為、明細を確認してみると、確かに。ああ、そうだった。メガネだ。あと母の誕生日と。食費も。摂食障害を言い訳に自分にはこれ、家族にはこっち、と食材を使い分ける。野菜と魚と鶏肉と。病院にいた時の食事と似ていると安心するのだ。夫と息子にはそれじゃあ申し訳ない気がして揚げ物や餃子やハンバーグを作る。

ああ、私がみんなと同じ食事を食べることができさえすれば。食費の無駄がグッと減るはずだ。

これで気持ちが安定しているのだから薬代だと思って割り切ろうとしてきたが、考えどきかもしれない。

旅行にいくでも、化粧品を買うでも服を買うでもないと、正当化してきたが、それもそろそろ見直すべきか。

自分をコントロールしようとする外の力に対して、せめて自分でイニシアチブを取ろうと食事を受け付けないという行為で反抗しているのだと解説されたことがある。

そうだとしたらぼちぼちそれも必要ないのでは。

でもまだ、まだ怖い。何を恐れているのか。それがはっきりすれば楽になるのだが。

いまだに母と姉を恐れているのか、信じきれていないのか。幻想か。思考の癖か。

眠い頭でぼんやり考え続けた。

30代40代のがんじがらめだった頃よりだいぶ強く、身軽になった。

もっともっと軽くなりたい。

自分を守るために身につけている強制ギブスのようなものを脱ぎ去り、軽く軽く。

最終的には真っ裸で生きていく強さを身につけたい。

とにかく今は焦って行動をするのはよそう。

まだそうできない意気地なしの自分を自覚しつつ、許してやろう。

ゆっくり変わっていきたい。

意識をそっちに向けていれば変われるはずだと自分を励ます。

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