聖なる朝に

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いつもより遅く目が覚めた。

いつもと違う道を歩いてラジオ体操に向かう。

いつもと違う時間。いつもと違う人達の朝を見かける。

通りを渡った向こうにある、芸能人も住んでいるという高級マンションの前の広場ではヨガをやっている人達が集まっていた。

その横ではフルートの練習をしている男性。

テニスコート

知らないコミュニティがここにもあった。

友達にヨガ教室に通っている子がいる。私も近所にあるからいつか通ってみようか。

・・・通うっていう縛りがなぁ。私に向かない。

でもここはラジオ体操みたいに、しれっと参加してってわけにはいかなそうな空気感がある。

やりたくなったらYouTubeでやればいいや。

・・・やらない気がする。

やっぱり今のところは、今のリズムと環境がいいかな。

広げようとしないのは老化の始まりっていうけれど、広げたがらないのは若い時からだから。

どこにでも好奇心を持って出ていく姉。家の中と近所を好む妹。

知らない世界になかなか出て行こうとしないことを「つまらないひと」とよく母に言われた。

小さいところでもそれなりに好奇心を持つタイプなんだ。決して持っていないわけでもない。大丈夫。

自分のペースと心地よさを守って。

 

クリスマスの朝。

今日は亡くなった父の誕生日。

父がいなくなるとわかったとき、そのあと自分はちゃんと生きていけるかと不安になった。

ぽっかり開いた大きな穴は決して埋まることはないと思っていたが、26年も経つとそうでもない。

息子と夫が二人分で父の分を塞いでくれた。夫は今でも父をご意見番とし、息子は自分の守り神だと信じている。

父が亡くなり祖母もいなくなり、母と向き合わざるを得ないことが増えた。

苦しかったなあ。

それも通過した。今、いちばんいい関係かもしれない。

崇拝もしていないが、憎んでもいない。困った人だと愛らしく思い、すごい人だと尊敬し、与えてくれた愛情に脱帽し感謝する。

母は母であるというだけで、圧倒的に敵わない。やっぱり愛している。

父がいなくなったからこその今だ。

 

恐ろしくて立ちすくむことがあっても、進もう。

きっと自分の想像を超えたところで明るい未来が出来上がっている。

そこに向かってただ、歩く。

立ち止まってもいいから。ゆっくりでもいいから。転んで休んでもいい。長く長く休んでもいい。

それでもちゃんと最後まで、自分専用の道を歩こう。