隣町にある大型電気店にプリンターのインクを買いに、ついでにその隣にあるニトリにも寄ろうと、夫と車で出かけた。
だからなんだと思うでしょうが、週末大抵家にいない彼と一緒に買い物にいくことは私達にとっては稀なことである。
ニトリで売り場のリクライニングするソファをかたっぱしから「おぉ・・こりゃたまらん」と腰を下ろし「やっぱり値段が上がれば上がるほど座り心地もよくなるねえ」と遊ぶ。
いつか欲しいねぇ。息子が独立したらこんなのテレビの前にでーんと置いて映画とか観るの、いいよねぇ。
こんな時間が嬉しい。
ニトリには食器を買いに来たのだ。お鍋のときの取り皿兼、煮物を入れるために使っていたものの縁が欠けているのを昨日、夫が見つけた。
イケアで買った値段の安いものだったが二人とも気に入っているものだった。
「これ、一緒に行ったとき買ったんだよね」
「ニトリも食器、あるから見にこうよ」
というわけでやってきた。
フロアを移り、今度は皿をあれでもないこれでもないと探す。
「これはどう?」
「ちょっと大きいね」
「これはどう?あぁ、丼みたいか」
夫がいつになく買い物に乗ってくるのもこれまた、心が弾む。
新婚の時だってこんな時間はなかった。
母と姉が食べに来たとき用に5つの小鉢だけを買った。
それからスーパーに寄って戻ってきただけなのだが、私にとってはルン♪とする休日だった。
早く定年退職すればいいのに。