母の誕生日だ。
今日は従姉妹に銀座でランチをごちそうしてもらうことになっている。
「当日は私、お食事会してもらうから、ダメだわ」
と、誕生会は他の日にしてくれと言っていたアレだ。
それなのに、昨日の午前、明日何時に待ち合わせようかと相手からの電話に
明日?なんだっけ?
と返し顰蹙をかったらしい。
アタシ、明日なんかより12日のことしか頭になかったから、すっかり忘れてたのよぅ。
ケラケラ笑って悪びれない。
そ、そこまで楽しみに…。
結局、母の誕生祝いは今週末、久しぶりにフルメンバーが揃って我が家でやることになった。
当日の料理に関しては、もう、がんばらない。
自分の力で余力でできる範囲でやると決めた。
お寿司をとって、冷凍のエビフライとポテトを揚げる。エビフライは母の好物だ。冷凍じゃあ満足しないだろうが、まあ、彩に、枯れ木も山の賑わいになるだろう。
お寿司がメインなんだから。
いいとこみせようなどと思わぬこと。
主役は私じゃないのだから。その場がたのしくなるように。そして私自身も楽しめるように。
それが大事。
母ははしゃぐとついつい、暴言を言う。それをひょいと交わし、ワハハと笑うだけの体力はのこしておくのが秘訣だ。
自分の実家との食事会にここまで気合をいれてしまうこの性分。我ながらいかがなものかとも思うが、その原因はやっぱり私のどこかに「いいとこ見せて感心されたい、認められたい」というエゴが蔓延っているから。
不器用な自分を私は愛す。
ダメな子ほど可愛い。
私は私をかわいいなあと思う。
いい年していまだに親が来るとなると緊張している今の私丸ごと、苦笑しつつ愛す。
なんか自分を励ましてる・・・。
りらーっくす。私。