やる気が出たら活動しようと思って待っていたが、いつまで経ってもエンジンがかかりそうにない。
こういう時はとにかく動く。それで様子をみるのだ。
以前はこんな時、不調の自分を振り払おうと闇雲にとにかく動いた。意味なく床を拭いたり作り置きはたくさんあるのにさらに作り置きの作成に取り掛かる。とにかく何かしていないと世の中に置いて行かれているようで、自分がダメ人間になったようで落ち着かなかった。あれはなんだったんだろう。
あれも一種、自分をジャッジしていたのかもしれない。
今はそんなことはしない。
100をフル回転とするならば、30、20の仕事だけする。
大根、キャベツ、にんじん、トマト、玉ねぎを小さく切ってひたすらコンソメで煮る。
野菜だけのスープ。ここまでしておけば夕方、これに豆腐でも卵でも冷凍餃子でも入れればなんとかなる。
インスタントのコンソメキューブを入れただけのスープでも、ガスを使うと部屋が優しさに包まれる気がする。
コトコトいう鍋の音。湯気。野菜の香り。コンソメの風味。
午後から歯医者なのになあ。
台所のミニテーブルでちょっと早めの昼ごはんを食べて、出かける支度をする。
歯医者をキャンセルしないでちゃんと行く。手抜きだけど野菜スープを作る。
偉いじゃないか。帰ったら海外ドラマの続きを観よう。
0か100かと、白か黒かと極端に自分を評価して鞭打っていた頃よりずっと自分に優しくなってきた。
それも、偉い。