気がついたら今日で3月が終わる。
ということは明日から4月なのだ。15日、落語のチケットを買ってある。近所のホールで歩いて行けるところに好きな落語家が三人会でやってくる。それを知った時、本当に鼓動が強く早くなり、緊張した。
いきたい。観たい。聴いてみたい。
でも、自信もない。夜の会なので終わるのは当然夜遅く。普段の就寝時刻の9時に外にいられるのだろうか。
迷ったが、こんな奇跡的なこと、そうない。あとで後悔する予感がしたので思い切って予約した。
当日の自分のコンディションに合わせて行動できるよう、あえて一人で申し込む。
これなら、中座もできる、最悪、キャンセルしても金額は痛いが誰かに迷惑をかけることもない。
購入したのは1月だった。4月なんてずっと先のことと思っていたが、そうか。明日から4月か。
今朝、そのことに気がつき、散歩中もずっと落ち着かない。
夕方6時会場、6時半、開演。
覚えていたのはそれだけ。夕飯はどうしたらいいんだ。夜は寒いのだろうか。どれくらいあったかくしていった方がいいのか。食事はいつ、食べよう。合間に休憩はあるのか。おにぎりくらい持って行こうか。いっそのこと早めに食べて行こうか。
何より、最後まで観ているだけの体力があるか。帰りはどうする。夜道を歩いて帰る体力があるか。冷えないか。
帰宅して風呂に入って寝て。翌朝、ラジオ体操の時間に起きられるだろうか。それだけの元気があるだろうか。
いきなり具体的なことが頭に浮かび、混乱する。どうしよどうしよどうしよう。
モヤモヤの原因を一つづつ消していこうと会場のホームページを調べた。
館内、座席での食事はできないが、立食形式の休憩室がある。時間は全体で大体2時間半くらいのようだ。自分の座席は2階の中央だった。前から2番目。中座するには目立つ。しかし途中休憩でトイレに行くには便利そうだ。
少しずつ見えなかったものが見えてくると安心する。
命まで取られるわけじゃなし。
落語家さん達は私を見にくるわけでもない。
好きなように楽しめば良いのだ。そのために一人で行くんだ。
まずは練習。
おにぎり持って。翌日のラジオ体操はもうお休みすると決めて。
あと二週間もあれば夜の気温も今よりもっと高くなっているだろう。
ここは存分に夜を楽しもう。
癖になっちゃったりして。