予定は未定

先週、隣駅に住む息子から三日からそっちに行くと連絡があった。

朝からカレーを作り、唐揚げを作り、鶏照り焼きを作り、ジャガイモを豚バラ肉で巻き甘辛煮にして、春雨サラダを作る。

何時ごろくるんだろう。昼もこっちで食べるのか、どこかに出かけた帰りに寄るのか。

おそらくたっぷり朝寝坊をして2時過ぎに起きて、これから行くとLINEが入る・・・というパターンだろうと、こっちからは連絡をしなかった。

すれば、だいたいでもこのくらいと言わせ、それがうっすら約束みたいになる。そうしたくなかった。

たっぷり惣菜を作った。数日いるのだとしたら、これくらいあれば慌てない。あとはその場その場ですればいい。

朝の散歩から帰って、そのままやっていたものだから足が、腰が痛い。

夫は友人との飲み会に出かけていった。遅い朝ごはんを食べ、横になる。

2時すぎ、携帯が鳴る。

今起きた・・洗濯とかあるから、夜行く。

ああよかった。それまで昼寝しよう。なんとなく背中がゾクゾクする。今から行くとかいうのでなくてよかった。

2階にあがり、ベッドに雪崩れ込む。

日差しの入った寝室は暖かかった。

連休の特番ラジオを聴きながら寝ていたようで目が覚めると暗い。

時刻は6時。

これは・・・。

携帯には着信もラインも記録がない。

さては。

「もしや二度寝では。笑 先にご飯食べてるね。急がなくていいから。」

送信。

・・・・。

「もし起きて、かったるくなってたら無理に今日来なくていいからね」

私が楽しみにしているから行かないとと思っているかもしれない。

息子にはそういうところがある。

来たら来たで嬉しい。しかし好き勝手に利用して欲しい。

義務じゃないんだから。

食事をしていると携帯が鳴った。

「まさかの二度寝をしてしもうた」

「疲れてるんだよ、きっと。今日、無理に来なくていいよ」

「じゃあ、明日にするかな」

声は笑っていた。

「オッケー。じゃあね」

そのあとすぐ、ラインで「すまぬ」と送信されてきた。

どこかでほっとする。

今日のコンディションでは辛かった。

明日になってよかった。

一夜明けて今日。現在時刻は12時17分。連絡はまだない。

彼は今日は来るのだろうか。まだまだわからない。