昨日は夫がテレワークで家にいた。
私は2時から歯医者で、1時になったら昼ごはんを食べると言うのでお盆におかずと味噌汁を用意して家を出た。
買い物を済ませ、昼を食べ損ないヘロヘロで帰宅したらお盆はそのまんま。
二階に行き「食べなかったの」
夫に尋ねた。
メガネを外してパソコン画面のエクセルの表を覗き込んでいたのを振り返り、あ、ごめん、今ちょっと立て込んじゃってさ、今、行く、ちょっと待って、と言う。
これはそれどころじゃないパターンだ。
いいよ、べつに。
下に降りて大きなおにぎり二つ、鮭と梅、持って上がる。
ありがとう〜トンさ〜ん。
ハイハイ、いいから食べんさい。
降りて私も遅い昼ごはん。パンとチーズと野菜とハム。そしてビスケット。
立ち上がる気力もない。そのまま寝転がり、うとうとしていた。
ドアが開く。
「終わりました〜。」
晴れやかな声で夫が入ってきた。7時だった。
夕飯ができているものと思っていた彼は食べっぱなしの私の皿を見て先に夕飯を食べたのかと思う。
いや、まだだよ。
立ち上がり、支度する。今日は忙しそうだからのんびりでいいと思っていた当てが外れた。
夫はそれを待つ間、冷蔵庫からチョコレートを取り出し食べていた。
お腹空いてるんだね。
いや、空いてない。つなぎ。
つなぎたいってことは空いてるってことだね。
うん。
超特急で昼の食器を洗い夕飯を並べた。
お待たせ〜。おつかれ〜。ノンアルビールで乾杯をして政治番組を二人、観る。
この番組が好きなのだ、彼は。私はそうでもない。が、付き合う。
ふと見ると夫がテレビに見入って食事がとまっている。
食べて。
あ、ああ。ごめんごめん。
また手が止まる。
今度は言わなかった。ほれ、やっぱり。4時にあんな大きなおにぎり二つ食べてチョコまで食べればお腹いっぱいになるに決まってる。
と、首を落とし、寝てる。
寝てるよ。
寝てない。
テレビ消してもう寝たら。
いや、寝てない、これ見てる。
夫は食後の娯楽にしがみつく。
その後も数回、寝てる寝てないを繰り返す。
食器をさげ、洗いながら振り向くと、もう完全に寝入っていた。
おもしろくなくて、電気を消して、暖房はつけたまま2階に上がって先に寝た。
服を着たまま椅子で寝ているのを放置してベッドに潜り込む。
夜中に目が覚めると彼もベッドでイビキをかいていた。
スウェットに着替えてる。
よかった。
安心してまた眠る。
目を閉じ思うのだ。
もう少し優しくすればよかった。
明日からきっと、そうしよう。