明日、息子が来る。ジムに行ってその帰り、午後から来る。
意地を張っていうわけではないが、近くに居るせいかまだ日も浅いからか寂しいと思ったことは一瞬もなかった。
生活のリズムが変わり戸惑っていたり新たな解放感があったり、こっちもこっちでなんとなくまだ新鮮なのだ。
それでもこの気持ちはなんだろう。
嬉しい。
単純に楽しみだ。
話したいこと聞きたいことはなにもない。
夫の単身赴任の時も始めはそうだった。半年、一年と経ってくると解放感にすっかり慣れきっているものだから「行くよ」と言われても嫌じゃないけど感動もない。弾む会話があるでもない。それでもやっぱり顔を見て、歩くのを見て、食べるのを見て、おやすみおはようと言い合って何かが落ち着いた。
息子はこれからどんどん離れて行くだろう。そうであって欲しい。
けれどゆっくりそうなって欲しい。
自分が親になっていることに今更ながら気がつく。