瞬間の思考回路

朝、冷蔵庫を開けると昨夜の夫への食事がそっくりそのまま手付かずで入っていた。

箸もつけてない。

一瞬。ムッとした。昨日はやっぱりまだ本調子ではなかった。そろそろ蓮根が傷んでしまう、きんぴらはまだたっぷりあるし、たまにはひき肉を挟んだ甘辛を作ろうかと、買い物に出て鶏ひき肉を買い、スーパーの隣の100均で小皿とおやつを買ったりしていたらまただんだんとエネルギーが切れてきた。頭がぼーっとして関節が痛い。

だめだ。今日は無理しないでおこう。

蓮根料理は持ち越しにした。

夫に用意した食事も先日のハンバーグをリメイクしたものと、残り物のじゃがいもの煮物とホワイトシチュー。と、ブロッコリ。

手の込んだものをつくったわけじゃなかった。

ただ目先を変えただけなのだが、自分が重い体をひきずって台所にたったものだから、怨念がこもっている。

これが同じものでも、遊んで返ってきてちゃちゃちゃと、やったものだったら「あら」で済んだはずだ。

それだけのこと。

もし、根性で蓮根を料理して、手付かずで残されていたらもっとどんよりしたことだろう。

勝手なもんだ。

ふふふ。今夜もこれでいいや。今夜は味噌汁とこれ。

蓮根は冷凍して息子にあげよっと。