SNSを眺めていたら「人間の幅は読書と移動距離と出会った人間の量に比例する」というのが飛び込んできた。
ドキリ。
そういう感覚で本を選んだことなかった。私の選ぶ本はいつも、なんとなく身近でなんとなく想像できて、なんとなく身の回りのことを綴っているものになる。
そんなものだからおのずと現代の日常、同世代の登場人物のものばかり。
本が好きで本屋も好きだが、自分のことを読書家だと思っていないのはそこにある。
実際の日常も半径500メートル。
通院などや用事があって電車に乗って数駅移動すればそれは一大イベント。店や人や車やいろいろ、目に入ってくるものがいっきに増えてその日はぐったり消耗してしまう。
家族と数人の友達、主治医、美容師さん、ラジオ体操でちょっと会話を交わす人たち。
これで今の自分は構成されている。
幅が少ない。
摂食障害というのも、この思考の幅が小さく、自分の頭に染みついたで価値観と恐怖の中だけで世界を眺めていたからだと近頃、うっすら思いつつある。
世界はもっとやさしい。もっともっとあたたかい。
買ってはみたものの、途中からなんか違うなと途中でやめてしまった本がいくつか、目の前にある。
なんか違うっていうのは脳味噌が理解処理する幅をもっていないからだったのか。そういうものこそ、読み続けると、なにか広がるのかも。なにか開けるのかも。
多くを期待しないで、でも、触れてみよう。
今日の午後は、なんか違う本をもういちど、読み始めてみよう。
わからないものをわからないまま、読むっていうのも楽しいのかもしれない。