財産

友人と会ってきた。

昼に会い、3時45分まで喋り尽くした。

途中、トイレに立ち、そこで一人になった時、思う。

ああ、なにも考えずにただただ喋るっていいなあ。

家族の中では、特に母相手だと、相手の反応から相手の機嫌や要求を探ってしまう。

夫に対しては気を遣っているわけでもないけれど、どこまで話していいか、今、話していいか、疲れていないかなど様子を伺う。

息子には基本、自分の心のうちは話さない。

姉にも。

家族って意外とそういうものかもしれない。わかり合っているからか、わかっているようでわかっていないからか、近すぎるからか。

高校のお弁当の時間、机をくっつけておしゃべりしながら食べた。

ほっぺの筋肉が痛くなるほど笑った。

なんでも言いたい放題、次から次へと言葉が浮かび、途切れなく喋った。

久しぶりにそんな時間を過ごした。

自分にそんなエネルギーがあるってこと、そういう友人がいること、そうできたこと、全てが嬉しい。

映画一本、観る体力がないと思っていたのに。

別れた後、疲労感が湧いてくる。

でも清々しい。

摂食障害のカミングアウトを淡々と受け止めた彼女。

もうなんでも言える。

一酸化炭素が溜まりそうになると窓を開ければいい。

彼女は私の窓だ。

今日、3時間45分、ノンストップで換気した。