美容院に行ってきた。
いつもは「もうさすがにいくらなんでも」というところまで待って、行く。
今日のは、なんだかそろそろ気分転換に行きたいなあと思ったから予約した。毛先を少し揃え、髪を洗って乾かしてもらう。ただそれだけで自分を大事にしてやっている気持ちになれた。
天気のいい国道246をフラフラ歩きたかった。華やかな街並みと街ゆくおしゃれな人の中に混じって歩く。
欲しいものはなにもない。服も靴も思いつかない。だけどこの通りの持つ魅力は歩いている人の前進しようとするエネルギー。最先端のものを扱う人、それを求めてくる人、そこで働く人、みんな無自覚なのか自覚しているのか、意識してそうしているのかわからないが、誰もが前を向いている。先を見ている。今を満喫している。・・ように感じる。
だから、あまりに自分の気持ちが病んでいたりした頃はこの街がしんどかった。落ちこぼれた人間のような気がして辛くなった。
今の自分が最先端に追いつき馴染んでいるなんて到底思っていない。
むしろ、降りたのだ。
そういうラインから降りた。
ただ、眺めながら流れているいい雰囲気を感じ、元気をもらう。
表参道というだけあって、参道には何か良い「気」があるのかもしれない。
美容院に行くのに「もう行ってもいいだろう」というところまで粘ったりせず、こまめに手入れをしよう。
庭の芝を刈るように。ちょくちょく手をかけて、自分が自分を大切に扱っていることを感じよう。
特別幸せってほどではないけど、ホクホクする。
そんな小さなこと、きっとたくさんある。
これからはそういうのもっと、大事にしていこう。