3時半に目が覚めて夫の布団がまだこんもり膨れていたので近づいてよく見たら中は空だった。
ラグビーの試合を見るんでしょと声をかけてやろうと思ったのだった。
すでにもうリビングの明かりがついている。
さすがだ。抜かりはない。
もうとっくに起きて事前中継の番組から観ていた。
いいなあ。私もあんなふうに熱くなれるのが欲しい。
絶賛手探り中。
それでも無気力だった暗黒の時代よりは随分心のエネルギーは復活してきた。いっときは何を観ても感情がぴくりともしなく、なんの興味も感動もなかった。
心のひだが反応することは、もう自分にはないのかと寂しくなりながらそれすらも、投げやりで、どうでもいいと諦めていた。
だから今、海外ドラマや本や音楽で気がつくと一時間ぼうっとしていること自体が、それが、嬉しい。
家族と夕飯を食べながらテレビを観て笑った。
そんな日がまた戻ってきたことが奇跡のように思う。
何もすることのない時間が怖くない。
散歩とドラマと本。時々散歩。日当たりの良いところでのごろ寝。
なんとも格好良くない至福の時間だけれど、何かちゃんとした過ごし方をしないとと、変な焦りが今はない。
時間が怖くない。
さあ今日は1日何しようかなあ。
そう考えるだけで、結局、毎日リビングでゴロゴロしているこの日常も、結構気に入っている。