怠け者

さあ、やりたいことしかしないぞと、張り切って朝から早々に夕飯の下拵えも済ませ、掃除も済ませ午前11時。

なにしようか。

やらなくちゃいけないことも嫌ならやらなくていい。そう決めた。やらなくていいとなると、ま、じゃ、今日はやっとくかと気持ちが入る。自分でやりたいからやると思ったことしかしないはずの1日はきっと楽しい。

で、なにしよう。

・・・ま、とりあえず、ゴロゴロしよう。

ラジオ体操から帰ってそのまま台所に立って、掃除洗濯したら疲れた。

ちょっとゴロンと。

陽のあたるリビングの一番暖かいところに背中を向けて転がった。

至福。

外に出ていく気分でもない。

映画もなあ。

読みかけの本を持ってきて読み始めるが、眠くなってきた。

目を閉じる。

ちょっと読んでは目を閉じて、ちょっと読んでは寝転んで。

飽きるとラジオをつける。それからまた本を開く。

結局私はやりたいことなどないのだ。

ずっと誰かを喜ばせようとかそんなことにアンテナを張ってきた。スッピンの自分がなにを好きか、よくわからない。

どうもこのあたりの気がする。

ぼんやり方向は把握しているが、没頭するほと夢中になる何かは、私にはない。

これが私だよねえ・・。

やらなくちゃいけないことなどなく、ただただゴロゴロダラダラと寝転んで時間が過ぎる。

太陽が動くと陽だまりを求めて部屋の中を移動する。

さあ、あれの続きをやるぞ。そういうものがない気楽さ。

基本、怠け者なんだ。やっぱり。