ぼんやり無防備に生きたい

昨日、妻の怒りが解けたと安心した夫は早速ラインをよこした。

夕方4時。

「トンさん、ごめん、飲み会が入ったから遅くなります。」

・・・。

あまりの引きずらなさを嫌味でなくいいなと思う。私のようにぐちぐちと、こうしたらこう思うか、いくらなんでもこの流れでこれは、などと余計なエネルギーは一切使わない。

ヤバいと思えばフォローをし、あ、もう大丈夫と思えば通常運転。

やりたいと思えばやり、行きたいと思えば行く。

健全だ。

私が夫に対して不満を感じるのはきっと、自分で自分を無意識のうちに小さなところに留めているからかもしれない。

そこが心地よくて出ないくせに、自由に出入りして飛び回る夫を羨んでいたのか。

なんだか最近、いい感じで疲れた。

もう、疲れちゃって。

私が私であることを、私自身で在ることをもう誰にも文句言わせない。

誰にも邪魔をさせない。

文句あっか。これが私だ。

そういう境地に至りつつある。

理解されようとされまいと、おかしいと言われようと批判されようと、知るものか。

これが私なんだ。

そんなメッセージが時々頭にチカチカ浮かぶ。

それは現れては消え、現れては消える。けれど回数がどんどん増えていく。

夫のように誰がなんと言おうと、自分を貫く。

彼のいつもご機嫌のおおらかさはそういった、シンプルさからきているのかもしれない。

そして私は彼のそういうところがいいと思って選んだのだった。

ずっと周囲とのバランスを意識してきたから、自分がなにをしたいのか、今一つ掴みきれていない。

まずはその日、その瞬間を無責任に思いついたまま過ごすことからやり直そう。

幼稚園に上がる前の頃のように。

先も読まず、後ろも振り返らず、あえて反省もせず。夢だけはうっとりと見る。

本来、私はそんな人間だった気がする。