居場所を作ろうとしてたんだ!
中学受験で毎晩勉強し夜食を食べる二人。邪魔だと早く寝かされる。ある晩寂しいと泣いたらバカじゃないのと笑われた。
小学生2年のとき。母の手術入院を全て決まってから最後に知らされたこと おしゃべりでペラペラ近所の人に言うから
姉に比べて劣っている、恥ずかしいと言われることが日常だったこと
私も中学受験したいと言ったらあなたが受かるところがないと言われたこと
使えないとため息をつかれること
アナタじゃダメ、お姉さんに頼むからいいと言われたこと
お姉さんが老後一人は可哀想だからあなたを産んだと言われたこと
丈夫じゃないから無理が効かない。使えないんだから。
父の単身赴任の頃、不在の母に代わって夕飯の支度をしたら母が珍しく機嫌良く笑ってくれた。
トンもやっと使えるようになったじゃない。
ここだ!
それから必死にそのポジションをキープしようとした
それでも姉が家にいれば、何か助言をすれば全て持っていかれる
やっぱりお姉さんは物事をよく見てる
骨盤の大きな私はお尻が大きいとからかわれた
母も姉も柳腰でタイトスカートが綺麗に決まる。二人が笑う。
なにを着せても垢抜けない
惨めだった。
姉が太り始める
どんどん太っていった
私はもしかしたらこんなに貧相に痩せた身体を醜いと思っているのに食べられないのは、どこか奥底で痩せたままでいることに姉に優越感を感じていたいのかもしれない。
唯一、物質的にわかりやすい。軽くて細い。
そもそも何で細い方が優っているとしたのだろう。
大きい方でも良かったのかもしれない。差別化したかったのか。
店先でサイズの合う服が無いと言っているのに対しての優越感か。
そんなことのために。
くだらない。
こんなに苦しいのにそれだけのために、手放すのは勿体無いとそんな事にしがみついているのか。
なにがそんなにほしかったんだ。
どこでもいいから、なんでもいいからあの二人に張り合って、埋まらない何かを求めているのか。いまだに。
そういうことかもしれない!
馬鹿らしい。
ばっからしい。
もういい。もういらないや。
二人の視線を、評価を、感想や評価、すべて手放そう。
お好きになんとでも言ってよし。良いのだ。それで。
あっちもそれでよし。こっちはどうでもよし。
私は自由になる。
今日の朝焼け
雲の海に浮かぶお城
そういえば。
優劣は確かにつけられたけれど、価値がないとは言われなかった。
役に立たないと言うのは価値がないのとは違う。
恥ずかしいとみっともないというのも、個人の感想と呟き。
口癖。
価値がないとジャッジしていたのも私自身だけだったのかもしれない。