神様ありがとう

ガス給湯器、あれ、劣化して交換が必要ですよ

昨日、点検にきたガス会社の人に言われた。

本来は警報器とガスメーターと調理のガス台、警報器の検査だけのはずだったのだが、ガスメーターを見に行こうと勝手口に向かって歩いてたら給湯器の前を通過する際、ポケットに入れた警報器が作動したそうだ。

「ピッピッピッピ言うから念の為調べたら、基準値超えてました」

要注意、危険、使用停止とあるうちの危険、それも余裕で数値を超えた危険。

「使えているから大丈夫って言う人も多いんですが、微妙に一酸化炭素が漏れているんですよ。窓を開けてお風呂に入ったりしていると風向きによっては、排気が戻ってきて家に知らないうちに充満して亡くなったりする事故もあるんですよ」

発見した偶然性が面白くてニコニコ説明するが、内容は笑えない。

たまたまジムから帰ってきた息子がシャワーを浴びて、ガス給湯器が作動していた。そこを点検の人が偶然通過した。

普段なら寄り道をしてくるところを昨日は、まっすぐ帰ってきたのでこの時間にシャワーを浴びていることもそうあることじゃなかった。

タイミングが重なって大事になる前に発見してもらえたのだった。

「何か大きなものに守られているんだよねぇ」

大難を避けてもらった。

私が倒れた時もそうだった。

たまたまその数日前、子供の自転車と私の自転車がぶつかった。

小学生くらいの小さな少年は倒れた私のそばで呆然と突っ立っている。思わず自分の息子と重なり立って見せた。

「ほら、大丈夫だから。心配しなくていいから、気をつけて帰るんだよ」

動転してその子がこの先、家に着くまでに車にでもぶつからなきゃいいと思ったのだった。

取り巻く人たちにも大丈夫ですからといい、そのまま自転車を起こして家に戻った。

けれどおかしい。自転車が漕げない。仕方ないので立ち漕ぎをしながら、ツー、ツーっと流して乗り、家に着くと息子を呼んで自転車をしまってもらった。

それから階段を上がれない。おかしいなと思っていながら家事を続けていた。

今、思い返すとあの時期、もうすでに精神的に病んでいたのかも知れない。

それでも家事をやり続けた。

そして数日後の朝、トイレから出てくると血圧が下がり、急に立てなくなった。

どうにもこうにも立てない。意識も怪しい。力が入らない。

そして救急車で運ばれ即、ICU、今夜がヤマで、もつかどうか覚悟をしておくようにと医者は家族を集め、言った。

骨盤骨折をしていたそうだ。それと多機能不全。疲労の限界だった。

偶然、事故で骨折し、内出血と過労とが重なって家で倒れたが、あのまま事故に遭わずにいたら、ある時街のどこかで倒れ、死んでいたかもしれない。

あの事故はやはり、大きな力が私に急ブレーキを強制的にかけてくれたのだと今でも思う。

こら、しっかりしろ。その道を行くんじゃないよ。

サインだったと思っている。

息子の成長する過程にも似たようなことは度々あった。

夫の車の事故も、大きな事故にならないよう守ってくれたのかもしれない。

気がついて、感謝し、仏壇に手を合わせたり、言葉にしてありがとうと言ってみたり、神社に行ったり、その時々反応しているが、知らない小さなことでもそういう奇跡は散りばめられた中で生きているのだろうなあ。

神様。ありがとうございます。

早速、夫に言いました。大きなお金を用意してくださいと言いました。すぐ手配してくれるそうです。

私の歯の治療費も出してくださいと、どさくさ紛れに言えました。