たいていのことはどうでもよくなる

背中から首にかけて痛む。下を向けない。腕は上がるが屈めない。

ひどい寝違えをした時のような感じと似ている。

昨日、歯医者の帰りに重い本を4冊買って、それからスーパーに行ったら激安セールをやっていてつい、とうもろこし、ズッキーニ、キャベツ、肉、ヨーグルトなどを張り切って買ってしまった。

本4冊の入ったカゴと重い野菜の入った袋をぶら下げてヨタヨタ歩いてきたのがいけなかったのだろうか。

それともそのあと、調子に乗ってベッドの向きを窓際に移動させたのがいけなかったのだろうか。

寝て起きたら、動けない。

他にもっと書きたいことがあったはずなのに、今、私の神経の半分以上はこれで占めている。

その隙間隙間に家事の段取りくらいで、こうしてキーボードを打ちながらも、痛みが出ない位置を探りながら首を動かさず、そうっとそうっと下を見ないようにかがまないようにと意識している。

こうなってみると、自分の痛みで脳を埋め尽くしていると他のことはほぼどうでもいいことにランクが下がる。

あそこに埃があろうが、母が何か意味深なことを言って怒っていても、ザックザックと「どうでもいいこと」として流される。

心不全で浮腫んだ時も、結石で痛みがひどかった時も、出産する時も、そういえばそうだった。

とりあえずこれを乗り切ってから考えよう。

他の問題はどうでもいい。

今日は自分に優しく。一日中家にいよう。

ズッキーニとセロリの入ったラタトゥイユを作ろう。それだけでよしとしよう。

・・・痛い。

とりあえず今日もみんな生きている。それでよし。