日常

夫も息子も出社する日数が増えたようだ。不規則で週に2日だったのが週3日になってきた。4月は忙しいのか、先週今週と二人とも週4の出社になった。

やはり基本、出勤して業務をするようにとのお達しのでた企業もちらほら出ていると言う。

いいぞいいぞと、無責任なボンクラ主婦はほくそ笑む。

昨日はそんな日だった。二人揃ってご出勤、私は外出の予定もない。天気がいいので午前中家事を済ませて午後は本でも持ってバス散歩もいいなあ。

「そろそろシーツ、あったかいのから普通のに変える?」

深く考えもせずそこで朝食をとっていた息子に聞いた。どうせ「まだいい」と返ってくるとたかを括り、それでも一応言っとくからねという程度だった。

案の定、まだいいと言うのでさらについ母親ぶって

「シーツ、定期的に洗ってる?」

と言った。にやっと笑っている様子に

「一人暮らししたら最低一週間に一回でもいいから洗いなさいよ。あなた、潔癖症なくせにめんどくさがりだから汚れてきたら新しいの買うとかやりそう」

「やりかねん。」

ゲラゲラ笑う。そうだよ、安いシーツ買い溜めしてやりそうと私も笑った。

「シーツの使い捨てなんてどれだけ無精なんだ」

そういって2階に上がって行った。

身支度をして降りてきた息子が大真面目に言う。

「シーツ洗った方がいいかね」

「え、だから週末洗えばいいじゃない」

「いや、今日、天気もいいし」

「おいおいおいおい、ちょっと待て、誰が、洗うんじゃ」

「洗濯機」

「誰が干して取り込むんじゃ」

「・・・誰か親切な人」

「そんな人いないよ」

「探せばいるかも」

くっそう。

「取り込んで、ベッドの上に放り投げとくだけならやっとくよ。シーツ、セットしないからね」

出社間際で時間がないと皿洗いをしないくせに、部屋に戻り、シーツに枕カバーにと抱えて降りてきた。

「ついでに布団、干していいかな」

そういうことを週末にやれと言っとるんじゃ。

洗濯と作り置きと昼寝で平和な一日。