庭の水仙が二輪、咲いていた。梅も蕾がふくらんでいる。公園ではちらほら花をつけている木もあった。
植物の世界ではもう、春を感じているのか、それとも春に突き進んでいるのか。
頼もしい。
わたしも着いて行くぞ。
この正月はたっぷりぐうたらした。
暮れに頑張ったお節を、正しい使い方をした。
つまり、「今晩、おせちの残りとおでんでいいね」。
台所に立たないで、夕飯の献立など考えない。
録画していた漫才を、駅伝を、マグロ密着を、さんまさんの番組を、大吉さんの番組を、ホットカーペットに寝転んで観続ける。
二人は話さない。ただ、同じ部屋でそれぞれのお気に入りを眺める。
ラジオ体操もきっちり3日、休んだ。
一度でもサボると自分はもう続けられないのではと不安で休むことができなかったが、大丈夫とわかった。それも心に余裕を生む。
昨夜、気がついたらバラエティ番組にゲラゲラ笑っていた。
小学生のとき、欽ちゃんのテレビを観ながら大笑いして、姉の受験勉強の邪魔だと叱られた。それで一度は静かにするが、我慢できずにまたバカ笑いして叱られる。あの笑い方だった。
なつかしい。自分の中にまだこんな自分が生きていた。驚き、嬉しかった。
自分は死んでいなかった。
だらだら怠けてやわらかくなった。
今年はこのまま怠けよう。怠けて不真面目で元気。元気に笑う。
今日は1月4日。
ラジオ体操は試し運転で行ってきた。
いつでも休めると思ったら、また楽しくなってきた。
やっぱり私は根性とか、気合という単語より、だらだら、ぐうたら、まったり、の方が相性がいい生き物なのだ。