弾んだ朝

公園ですれ違う年輩のおじさまおばさまグループがおしゃべりしながら歩いてきた。

「まさか勝っちゃうとはなぁ」

「そうそう。あとはコスタリカに勝てば」

「ほんとよねぇ。」

みなさん、ご覧になったんだ。昨夜のワールドカップ日本戦。格上ドイツにまさかの逆転勝利。

だったらしい。

私は「まさか寝るのかよ」という息子の非難にもめげず、9時に寝た。

まっこと申し訳ないが最近やや、赤ランプ点滅気味の体調を立て直す方が日本代表の行方よりも大事なのだ。

体調が崩れ始めた時すぐに対処するのと、そのままでいて、後でいよいよしんどくなってからゆっくり静養するのとでは戻りの速さが違う。

そして、気をつけないと不調の日々が続くと発想が暗くなってゆく。

アタシ、こんなんで長生きできるんだろうか。。。などと、トイレで一人ぼんやり考えてしまったりするのだ。

日本の歓喜よりは自身の平和。自身が平和だと家庭も平和。母は寝る。

夜中、目が覚めると普段喧嘩ばかりしている男二人の陽気な声が聞こえた。

そうかあれは、試合の行方が明るくて盛り上がっていたのだな。

二人、夜中のワールドカップが、記憶に残るいい試合でよかった。

今朝のラジオの声もどことなく、みんな弾んでいる。

我が家にも、公園にも、電波にも喜びの波動が感じられる朝。

日本代表、ありがとう。