夏の朝



 

早起きをして公園を散歩した。

コロナストレスでパンパンになっていた気持ちにすうっと風が吹く。

抱えた厄介ごとも、感情的に悲しくなったことも孤独感もすべて、きれいに流れていく。

どうでもいいことか。

今、生きてるんだし。

私の頭の中にある宇宙では私の感じることが全て。

でもだれにもその人の宇宙がある。自分が主人公の世界が。

夫からみたら私も脇役。母からも姉からも息子からも。

そう思うとすべてのことは中立だとわかる。

起きてる物事、人とのやりとり、会話。

意味なんてない。意味をつけてるだけなんだ。

相手がどう思うか、どう思われてるかよりも、自分の気持ちがどう感じどうしたいか。

私は。

結局のところ、やっぱり愛に生きたい。

ダサいけど。それしか思いつけない。それ中心の世界にいたい。

公園でラジオ体操をして、木の下に腰掛けぼんやりそんなことを考えた。