夕食後、皿をもって母のところに向かう。
あしたでもいいかと思ったが、もし、もし母がこのまま心臓発作でも起こして死んでしまったら私は一生後悔する。
謝ろう。
傷つけたには違いない。いい年をして、母親を。
落としまえをつけるのだ。
逃げちゃいけない。
さっきはごめんね。
傷つけちゃったね。
私も辛いんだ。頑張ってるんだけど。自分でもまだうまくできない。
でもあきらめていない。こだわりを無くしていきたいと思ってる。
ごめんね。未熟で。
母を抱きしめて背中をさすった。
「めいれいするつもりじゃなかったのよ。ごめんね」
母も落ち着いていた。
泣いた。
でも、小さく、前進できた気がする。