東京はほぼ1日雨。
寒い1日、家に篭ってヘルシオ学習に邁進していた。
メーカーの公式チャンネルの動画、取扱説明書、レシピ集、クックパッドで他の人たちがどんなふうに使っているのか。追い続ける。
「おい、大丈夫かよぉ」
普段、だらんとしている母親が黙りこくって机にむかっている様子に異様なものを感じた息子が本気で心配する。
「ゆっくり覚えろ」
なんとなく、仕組みはわかった。
あ、仕組みというのはどういった仕組みでこのマシンができているかではなく、どういったことができて、なにを得意として、せっかく買ったんなら是非これやってというのはこれなのね、というのがざっくりわかったということ。
すごいぜ、これ。
世の中はいつのまにこんなことになっていたんだ。
コルちゃんが教えてくれた通り、とりあえずなにも考えずに入れて押せばあちらで考えて食材に熱を入れてくれるボタンがある。
私が混同していたのは、それはレンジ機能だから、水タンクに毎回必ず水をいれなくちゃならないわけではなく、スチームオーブンとか、スチームグリルとか、発酵とか一歩先に進んだものをやるときに、水がいるらしい。
そしてそれこそがこの機械の売りで、ふっくらジューシーに仕上げるのだそうだ。
勝手になんとかというのもあるが、それはまだ恐ろしくてやっていない。
肉でも魚でも野菜でも一緒に網にのせてボタンを押せば、それぞれいい具合に焼いてくれるそうだ。実に目の付け所がシャープだ。
今は夕方5時。
ようやくここまで理解できたが実践は明日以降にしよう。
昨日、mashelyさんがコメントに残してくれたように、気負わず、まずは落ち着いて、今まで使っていたレンジとオーブンで料理をしながら、すこしづつおまかせだの、楽ちんだの便利なボタンを押してみようと思う。
なにしろ、男チームに新しい使い方を伝達しなくてはならない。
いまのところ、まだ2日目、いちいちイラストをかいて、このボタンを押すだけ、決して回すなとメモを残している。
今夜はあえて味噌汁をお椀によそい、のみもの温めを覚えてもらう。
なんとかなりそうだ。
よかった。宝の持ち腐れにだけはしたくなかった。
とりあえず、じゃがいもとベーコンを一緒にいれてボタンを押して、いい具合にしてもらったところに塩を振った。以前のようにグラムから時間を加減する必要なく、むこうでやってくれた。そして、びっくりするくらいはやい。
これだけでも買ってよかったよぉ。
ヘルシオくん、君とはいい友達になれそうだ。
ようこそ、我が家へ。