日々への感謝

夫が昼ごはんを食べに降りてこないなあと思っていたら夕方になって

「なんか食欲ない。今日仕事終わったらこのまま寝る」

と降りてきた。お粥も食べたくないと言う。

どこか痛いのかと聞けば「いいや」。

気持ち悪いのかと聞けば「そんなことない」。

熱もない。本人も「なんだかわからないけど」としか表現できない。なにしろ理系な上に日頃元気な人だから具合の悪さを表現するための語彙が少ない。

頭に石が詰まった感じ?重だるい?目の裏が重い?寒い?お腹は緩い?

泣いてばかりの迷子の子猫ちゃんに質問攻めにする犬のおまわりさん。

まあ、子猫ちゃんにしては・・かわいらしさに欠けるが・・。

薬もなにもいらないというので結局、そのまま9時前には寝た。

息子の夕飯だけを用意する。

胸肉の揚げ焼きとクラムチャウダー

夫の分と翌日の昼の分と残った分はタッパーにしまった。

そこに電話。

息子だ。嫌な予感。

「あ、俺。今駅に着いたんだけど、なんか気持ち悪い」

的中。

こちらは発熱7度8分。お腹が痛いと、やはり夕飯を食べたくないと言う。

解熱剤を飲んで寝た。

私の先日のが二人に回ったのか、それともそれぞれ季節の変わり目の不調か。

私自身、今日はまだぐったりしていたのだが、二人揃ってやられるとシャキーンとスウィッチが入る。

つい2日前の日曜の晩、3人でワインを飲みながら夕飯を食べテレビを観ていたのは、あれは本当にありがたい当たり前の日常だった。

家族が調子を崩すといつも思う。

自分の生き方とか、自己肯定感とか、どうでもいい。

 

今朝、夫は出社した。熱はなし。食べたくないというので無理やりゼリー飲料を飲ませる。

息子、熱下がる。コロナでないようで安心。卵入り雑炊とクラムチャウダー少し。と、ヤクルト。腹痛はまだあるが、表情は昨夜より明るい。声も張っている。

 

新年度で二人とも神経をつかっているのかもしれない。

夫に関しては、夜中まで一階リビングでうたた寝しながらスマホをみる習慣をやめさせよう。

睡眠不足と冷えがいけなかったのかもしれない。

 

そして私は二人に、薄着をするな、これを飲め、靴下をはけと指図する。

数年前と違い、自然とそれができる。知らないうちに少しは体力がついていた自分に気づき、これまたありがたく嬉しい。