不毛なミートソース

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残り物のラタトゥイユを使ってミートソースにしようと昨日、合い挽き肉を100g買っておいた。

イメージとしては簡単なはずだった。

ひき肉と玉ねぎを炒めて、ラタトゥイユにぶち込んでケチャップとウスターソースと赤ワインとで煮込むだけ。

ところが赤ワインの瓶が朝、ない。

あいつ・・飲みやがったな。

自分が一人楽しんでおきながら夫が夜中こっそり飲んだのはおもしろくない。

約束はお酒は週末だけということになっている。夫に関しては。

私は別枠。それには含まれない。

単身赴任先で毎晩ワインとビールでさびしさをまぎらわせていたのか、ただ単に鬼嫁がいない解放感でやりたい放題だったのか、帰ってきてすぐの健康診断には警告が三つあった。

背中もお腹も顔も丸みを帯びていたのがつい最近やっともどってきたところだ。

週末飲みと決めたのは息子である。そして息子は私には甘い。

「母さんは飲め。ストレスためるな。どんどん飲め」

実際は私こそ、毎月の血液検査にHだのLだの、基準値を激しくずれた数値があるので飲酒を気をつけなくてはならないのだ。が、息子にそこまで細かく言っていない。

「ワイン、飲んだでしょう」

「あ、バレた?ごめーん。でもちょっとしか残ってなかったよ」

夫は妻のこっそりには気づいていない。

 

赤ワインがなかったせいではないけれど。

微熱のせいか、味が思ったように決まらない。

ケチャップ、ウスターソース、固形ブイヨン、野菜ジュース・・このあたりでやめておけばよかった。

ちょっとお醤油。酸味がつよいからお砂糖・・味醂かな。ん良い感じだけど、なんかパンチが・・焼肉のタレをちょびっと。

このあたりから負の連鎖がはじまる。

道をそれている。あきらかにそれている。

落ち着こう。いったん、鍋を離れよう。

パソコンでまさかと思いつつ、「ミートソース、失敗」と検索すると同志がたくさんいた。

味醂をいれるとまろやかになりますよ。

やった。

赤ワインがいい仕事します。

やっぱり。あいつめ。

いっそのことトマトジュースを足してみましょう。

そうか。

すっくと立ち上がり、のこっていた野菜ジュースをドバドバ入れた。

くどかった味はすこし落ち着き、まあ、このへんなら許されると思えるところまで戻ってきた。

これ以上いじるのはやめよう。

あれこれ足すので予定した倍量のソースになった。

しかも味が微妙な。

結局それからスーパーに行きレトルトのトマトパスタソースを一つ、買った。

明日、更にこれを混ぜてみようかと、未だ考えている。。

 

 

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