朝起きて、あれ、元気になったと思い、調子の良いうちにと夕飯のしたくと掃除洗濯を雑にすませた11時あたりからあやしくなる。ちょっと張り切り過ぎたか・・と椅子に腰掛け、現在4時半。発熱。やっぱだめだぁ。
3月はもうあきらめた。
起きてご飯作って洗濯物干したらよしとする。
お風呂に入るのすら億劫だ。
服を着たまま入ってボタンを押したら、自動的に着替え、良い匂いの石鹸につつまれ、洗髪もしてくれ、仕上げはふわふわのタオルで優しく包んでくれる個室が欲しい。アロマや石鹸、シャンプーも好みでカスタマイズできて、自律神経を整えるようなやさしい音楽が流れる耳栓をして身を任せるのだ。
欲しいものがみつかった。
昨夜は髪を洗うのが面倒で、あらかじめ洗面所で顔だけ先に洗い、乳液をつけてから浴室に入った。
ボディソープの大瓶をシュコシュコ押して、ざざっと体を洗ったらちゃぽんと浸かり、じわっと発汗するのを感じたらすぐでた。
その間、20分もかかっていなかったと思う。
いいのかこれで。いいのだ。
私は無精者でお風呂上がりにボディクリームやらお顔のあれこれをケアすることを省きたくなる。そのせいで冬場はたいてい、下着をぬぐと乾燥した肌から白い粉がとぶ。
いかんいかんと慌ててクリームをぬるが、ちょうしがよくなるとすぐサボる。
今年は足を骨折したおかげで、例年になくしっとりとした肌だった。
整形外科に行き、素足を診てもらうからだ。
同世代か、もしかしたら年下か、ちょっと素敵な男の先生。粉の拭いた膝小僧はみられたくない。
「また来週様子を見せてください」
ほぼ毎週通っていたので毎日気を抜かずクリームを塗った。
この乙女心。なぜ夫に発動しない。
今朝、髪が気持ち悪くて洗面所で立ったまま洗った。
朝シャン用のシャワーがついているわけでもないので蛇口をひねって頭を突っ込み濡らす。
夫がそこにやってきた。
「あ。髪洗ってんだ」
「あ、ごめん、使う?すぐ終わるから」
くたびれたスウェット上下でがしがし頭を洗う妻。
いいのか。これで。
いいのだ。