昨日からどうもやる気が出なくて、大好きなドラマも1話分、見終わると「もういいや」と疲れてしまう。
もしや。これが。。あの副反応?
「やっぱり体が丈夫な人に反応が強いのよ、考えてみたらお姉さんは熱も出て三日程ぐったりしてたもん、あなたみたいな人は老人と同じで反応が鈍いのよ」
娘を老人扱いする後期高齢者の母はそう言ったが、ついに私も。
ついにこれが健康な人にみられる副反応の倦怠感ってやつかもしれない。
・・・いや、雨による低気圧症候群かもしれぬ。
・・・いや、いつものただの不調かもしれん。
体感的にはどれも同じなので、区別がつかない。ここは気分良く「健康な若者によく見られる副反応」が自分にも起きたとしておこう。
ラタトゥイユを作ろうとズッキーニを買っておいたのに、かったるくてつい、お手軽にやろうと市販のトマト調味料を使った。
袋の裏面にあった通り、茄子とズッキーニを炒めて、そのソースを入れて煮込んだ。
どれどれ。舐めてみるとツンと尖った味がした。ちょっとしょっぱいかな。
残っていたホールトマトを追加すると、しょっぱさは消えたが酸味がたった。
酸味を消そうと少し、砂糖を。
酸味は消えたけど、味が間抜け。
ケチャップとウスターソースを少しづつ入れる。
ん、いいかな。なんかパンチがないなあ。締まりがないっていうか。
少し、コンソメを入れた。
ほんの少しだったのに、一気に化学調味料のビリビリした感じが出っ張る。
ええい、残りもののミートソース、投入!
うーん。
いっそのことカレーのルウを入れようか。
このあたりでハッと気がつく。
このパターンは。いつもの失敗に陥る負の連鎖にハマりつつある。
このまま続けると、どうにも食べられない代物がどっさり出来上がると言う最悪の結果が待っている。
落ち着こう。一旦離れよう。
「トマト、酸味が強い、化学調味料を消したい」
Googleに訴えると、パパパパパッと解決策を示してくれた。
みりんを入れる。
白ワインを入れる。
砂糖を入れる。
一晩おく。
牛乳、生クリームを入れる。
ここは味醂か。
台所から奮発して買ったちょっとお高めの「味の母」をお玉に半分入れてみた。
あら。あらら。おいし。
これまで闇雲に入れた調味料を全てうまいことまとめてくれた。
さすが、味の母というだけある。
コーヒー休憩にきた夫に舐めさせる。
「どう?」
「どうって?普通に美味しいけど。これ、何?」
「いいのいいの、美味しいければ」
もはやラタトゥイユでは、ない。
今日まで休みの息子が起きてきた。ご飯に黙ってそれをかけて出す。
「ん、うまい、どしたの、作ったの?」
「うん、まあ」
どうにか軌道修正ができたが、なんだか余計疲れた。
雨が小降りになったのでコンビニに支払いに出ると、レジ脇に『今年の肉まんは明日からです』と張り紙があった。
お盆も過ぎて、もうそんな時期かあ。