侮るなかれ

昨日のこと。

息子が味噌汁を飲んで一言

「お、完璧な味噌汁や」

と呟いた。

「わかるの?」

「なんだか知らんが、完璧だ」

実はこの晩、粉末出汁と味噌の分量を真面目に測って入れたのだ。

材料はいつもと同じ、生協の粉末鰹出汁に、味噌。

「これっくらいかな」とステック半分だったり3分の2くらいと適当に入れる粉末出汁を、ちゃんと箱に書いてある分量でやってみた。

これ一本で、味噌汁なら4人前、600ccと言うその通りに水を測って鍋に入れる。

味噌もいつもお玉で目分量で掬ってから味見をしていたのを、「基本の味噌汁」に載っていた、200ccに対して大さじ1を忠実に守った。

それだけのことで、具材も豆腐とわかめで特別なことはしていないのに、大絶賛なのだった。

私としては「いつものよりちょっと濃いかな」と思ったのだが、評判がいいところを見るとこれが、正統な味なのだろう。

ということは、毎日「なんか変だ」と感じながらも黙って飲んでいたのか。

そういや、たまに手抜きでフリーズドライの味噌汁を出して

「ごめんね、インスタントで」

というと、「これ、まじ美味しい」と喜んでいたような。

そうであったか。

味噌汁、これからは真面目に作ろう。