これを見つけた時、もんのすごく恥ずかしくなった。
「え、私に言ってる!どこで見てたのっ」
もう、そのまんまです。
読み返せば返すほど、自分のことを愚かだなあと思えてくる。
愚かであると、理解できる。
道はいくつもある。
休んだからといって逃げたわけではない。
できないからといって、がんばらなかったわけでもない。
泣きそうだ。
「もう少しぐうたらしろ」
そう言って、見本のようにぐうたらする息子の方が、舵取りの術を心得ている。
口の傷か痛い間は、何にもせず、気に入った漫画を全巻電子書籍で大人買いし、ベッドで読みながら過ごしていた。
痛みの和らぎ始めてた昨日、ちょっと散歩してみるとちょろっと30分ほど歩き、入社してからのためにとエクセルの講座を始めた。ほんの1時間。
「まだ無理しちゃいけないからな。あんまり飛ばしすぎると嫌になるから」
ノルマもあえて作らないのは、学生のときから変わらない。
「俺、ちょっとでも立てた計画からズレると、はいもう終わりってやる気なくなるから」
ギリギリまで頑張らないで、もう少しやろうかなと思うところで止めるのが彼流のコツなんだそうだ。
休めば自分の価値がなくなるかのような焦燥感に囚われている私は愚かじゃ。
もう一年になる。毎日庭に顔を出す。
だんだん図々しくなって、こんな近くまでやってくる。
「食べ物はあげられないんだよ。ごめんね。その代わり、いくらでも日向ぼっこならしてていいから」
そう言ったのがわかっているのかなあ。
うんちとおしっこもしないでね。
そのお約束もちゃんと守っている。
二、三日、ちょっと顔を見せないと、心配になる。
そしてまたすぐにふらっと現れ、ここで日が暮れるまで寝ていく。
「うるさいなあ。僕だって今日は休もうって日もありますよ」
猫の方が、ずっと上手に気ままに過ごすことを知っている。
猫と息子。あ、夫もだ。
みんな賢い。
球根の抜け殻をのっけたまま成長し続けるチューリップ。
どこまでいくかとそのままにしてたら母に
「かわいそうよ」と言われ、取り除いた。
あらっ、あらっ、なんだか急に明るいわっ。
土の上ってこんなに明るいところだったの?
チューリップさん、びっくりしてるだろうなあ。