どうにもこうにも状態の訳判明

病院の日だった。

いつもの通り先生の顔を見て、どうですかと聞かれ、コウコウコウデスと私が答え、それは心配しなくていい、そっちは心配ですね、こうしましょうとのやりとりがあって終わる。のかと思いきや、最後に先生がこう言った。

「で、ですね。。。どうもやっぱり甲状腺の数値が良くないのでお薬出しますね」

なんでも数値が低いらしい。以前からだったようだが、薬を増やしたくないので様子見をしてくださっていたようだった。

「それを飲むとどう、身体が変化するんでしょうか」

「えっとね。元気になります」

 

どうやらこの数日の私の訳のわからない気怠さは、このせいだったようだ。

全てにやる気が湧いてこない。あのかったるさ。

かと言って熱もなく、寝込むほどでもない。むしろ、横になってもい眠れない。

常に眠く、だるく、眠れない。赤ん坊が夕方ぐずる気持ちがよくわかる。

そうか、そんなことになっていたのか。

 

それでも新しい薬を出されることに少なからずショックを受けた。

また何か発症したのか。何がいけなかったのだろう。

運動不足か。栄養の偏りか。

「あのう、こうなってしまったのには何がいけなかったとうか・・原因はなんでしょうか。食生活でしょうか」

「いや、こういう類は、どちらかというと遺伝とか・・・あとはそうですね、ストレス・・・とかでしてね。とにかく生活習慣ではないです」

よかった。自分に責任がないと言われたようで気が楽になる。

なんだか知らないが、そうなった。

最近のダルさは実はこのせいだったのだ。

気合が足りないんだと、怠け病だと、自分を情けなく恥じていたが、そうじゃなかったんだぁ。ナンダァ。

「一番少ない量で出しておきますから、劇的にすぐには効いてきませんけどね」

 

帰ってすぐにそれを飲む。

小さな白い一粒を飲んだところで、ダルさは変わらない。

ちょっと外出しただけでもうヘロヘロな全身を我慢できず横になる。

いいんだ。疲れてて。症状だったんだ。

理由が分かった途端、なんだろう、安心して休める。

そうかそうか。そういうことだったのね。だるくて当たり前なんだ。

よかったよかった。