何を思ったか息子が急に本棚の整理を始めた。
段ボール箱4っつ。
朝から車に積み込み夫と一緒に古本屋に持っていった。
つられて私も台所を整理する。
家の中で誰かがスッキリ大作戦を始めると、ソワソワする。
大掃除をした後のうっとり満足のあの気分、あれが羨ましくなり「私も」と手をつける。
台所に置いていたミニ机を思い切って退かした。
卓上電磁調理器、ホットプレート、お盆、残りわずかだがまだ中身のある素麺の箱。
収納に困り、とりあえず机の上やら下やらに積んでいたもの達を一旦全て取り出した。
いつか使うかもと思いつつ使わない箱やら籠は思い切って捨てた。
息子がもう使わないと廃棄処分になるはずだったカラーボックスをもらい、そこに4枚のお盆とハンディミキサー、オーブンレンジのトレーを収めた。
カラーボックスの色がカウンターと同色でうまいこと馴染んだ。高さもちょっと作業するのにちょうどいい。
ハンディミキサーや鍋の一時置き場に使っていたワゴンも一旦空にし、鍋は棚にしまう。
身軽になったワゴンに今度はホットプレートと電磁調理器をのせ、カラーボックスの隣に並べた。
ワゴンとカラーボックスの二つの高さが偶然同じになりスッキリ見える。
何よりミキサーとお盆がサッと取り出せるようになったのが嬉しい。
こうやって簡単に手が伸びるようにしておけばもっと、頻繁にミキサーを使いこなせる気がする。
ホットプレートも、一番上に置いたからもっと気楽に使えばいいんだ。
イメージが膨らみ、笑みも溢れる。ええでないの。
ミニ机のなくなった台所は少しだけ広くなった。
ごちゃごちゃして収集がつかなくなっているのが嫌で、通販でキッチン収納棚を買おうかとネットを探していたが、早まらなくて良かった。
これでまたしばらくご機嫌でいられる。
本当はもっとああだったらこうだったらと思うところもあるのだが、ちょっと目先の仕様が変わっただけで気持ちが上がる。
有り合わせのものを使ったマイナーチェンジを繰り返しながら、もうしばらくはご機嫌でいられそうだ。
ちなみにこのカラーボックス、私が結婚した年に、駅間の金物屋に一人で行って買い、一人で組み立て、自分専用の本箱にしたものだ。
組み立て終わって本を納めたあの時も、一人ニマニマしたっけなあ。