目覚めて頭を動かす。痛くない。
立ち上がる。痛くない。
どこも痛いところがないということが、どれほどありがたいことだったかと不調から立ち直る時いつも思う。
不調の中でも家族がそこにいること。
それも毎度毎度その安心感に慣れきっていたことに今更ながら気がつく。
結局パン屑は私が拾った。
夫と息子はいつの間にか同じテレビを観ながらゲラゲラ笑っていた。
流しには食器が溜まり部屋は雑然としているけれど、今はどこも痛くないのでうんざりしない。
さあて、やったりましょか。
すぐにダウンするこの身体を、なんとか治そうとしないで、仕方ないこれはこのまま抱えていこう。
それが私の特徴。
すぐにダウンする代わりに、小さなことですぐ幸せになれる。
気持ちいい風。
家族の笑い声。
どこも痛くない体。
お腹が空いて何か食べたいと思うこと。
笑えること。
小さな優しさにでも感動できること。
優しい言葉がけ ありがとうございました。