どこにアンテナを向けるか

急に現れた台風の影響だと思うが、気圧の変動が身体にきて辛い。

頭痛やら吐き気やら倦怠感やら目眩やら、下痢。

どこに移動しようが、どんな体制になろうが、目を閉じようが、ついて回るので意欲が落ちる。

夫と息子が喧嘩していようが、床にパン屑が落ちていようがどうでもいい。

こうなると、ほんの数日前に気にかけていたこともまずは二の次になるから面白い。

検査の数値がよくなかった、先生は体重を増やせば少しは改善されるといったけどなかなかうまくいかない、私はこの先ずっとこのまんまよくならないのかなぁ・・なんて、今はどうでもいいと思えてくる。

目が覚める。起き上がる。頭はまだ痛いかどうか、そうっと首をあげる。

ああ、ダメだ。

この数日は現在の不調のこと意外、それほど気にならない。

そこから考えると、人は、少なくとも私の場合は、目下の意識がどこにあるか、そこが鍵のようだ。

アンテナをどこに向けるかで関心事が変わる。

編み物を始めると、店頭や道ゆく人のセータの編み目が気になるように、料理に凝り始めるとそれまで見たことのなかった料理研究家のツイッタやインスタをフォローしてみたりするように。子供が風邪をひいたときは熱が下がったか、食欲が出てきたかが1番の気掛かりになるように。

乱暴な考えに聞こえるかもしれないが、どんなに注意していても、事故にあったりするかもしれないんだから、あんまり自分の体調を管理することに気を揉むのはやめようかなあ。

ほどほどに。中庸に。

モットー、今を楽しく。

今日を楽しく。

今日がどうにもこうにもダメだとなったら、降参して、一番楽なやり方で流す。

楽しめ、私。

なんてことをパソコンに打ち込んでいる今、頭は痛いのに、脳のどこかが楽しんでいる。

変わらずしんどいのに、ちょっと気分がよくなっている。

意識と身体って不思議だなあ。