淡々と。できた。

「自信持っていいよ」のおまじないの賞味期限は切れてしまったようだ。

体重計に乗った朝、またぐらつく。

数字の増減で自分を上げたり下げたりするのは、かなり意味がない。

人間は本質だし、魂だし、目盛の数値なんて本当は私の価値となんの接点もない。

理屈でわかっているのに気持ちが勝手に反応するのは我ながら不思議だ。

理屈でわかりきってないのかもしれない。

それでもいじけて、引きこもらず、淡々と昨日と同じように過ごす。

昨日はその前の月曜日と同じように過ごした。

おまじないの余韻があったから、いい気分だった。

今日もそんなふうに表面上はしていた。

側から見た目には、私のアップダウンはわからないだろう。

日が暮れる。

月曜と同じように過ごした昨日、と同じようにできた。

心は狼狽えつつ、同じように淡々とできた。

これを繰り返せばいいんだ。

多分。

内面で上がったり下がったりするのも、そのうち、なんだか馬鹿らしくなってくるんじゃないだろうか。

ちょっとそんな気がする。