最近、できるだけ心身の事情をを家族には言うようにしている。
自分が標準より身体が丈夫じゃないから、疲れやすくなって頑張りが効かないのをいちいち口に出されても、迷惑だろうと、基本、そう言ったことは口にしないようにしていた。
体調がよく無いとなんでもないことでも傷付いたり、悲しくなったりしてしまう。
些細なことが堪えられない。
元気だったら笑って交わせることなんだから腹が立つのは私のせいなんだから。
なので、そういうときはじっと引きこもる。
そうして、不調をやり過ごしてきた。
友人のラインに気がつかず、一週間返信をしていなかったことに今朝、気がついた。
このところ、気持ちも身体も、やや低空飛行で、パソコンもメールもラインも開く気にならなかったのだった。
慌てて返信を打つ。
『ごめんごめんごめん!ちょっといろいろあって鬱っぽくなってたよ。ラインもメールチェックもしてなかった。生きてます。心配かけてごめんね』
しばらくして電話がきた。
「もう〜。よかった、生きてて。この暑さだし、もしかしてコロナに感染したかとか、ごめんね、勝手に死んだかとまで思ってたよ」
以前私が倒れて死にかけたのを知っているので、本当にそこまで心配していたくれた。
彼女はいつも、私が陰に篭ろうとしているところを、こじ開けて入ってくる。
本当に鬱真っ只中のときはそれが煩わしく遠ざけた。
しかしそれでも、グイグイ入ってくる。
観念して扉を開けた。するともっとグイグイ入ってきた。
あんまり接近するので、嫌なときは嫌と言うようになった。
嫌と言うと『あ、そっかそっか、じゃまたね」で終わり、また翌日グイグイきた。
あんまり懲りずにくるので、次第に私も気を遣うのすら面倒になり雑になっていくと、同時に彼女との関係が楽になっていった。
友達ってこうして作るものなのかもしれない。
「家族には言ってなくてさ。まさか鬱っぽいのなんて言えんでしょう、息子には」
夫はまだしも、自分の子供に向かって「メンタルが弱ってる」とは。
「あなたのとこは息子が一番まっとうなんだから、むしろ彼には言うべきだよ」
外から見ると、そう映るのか。
そうかもしれないなあ。もう22の大人を庇いすぎることもいいことでもないのかも。
自分のことで心を痛めて欲しくない、不安にならないでと言うのは私の勝手な思い込み。
大人になった息子に連絡事項として、事務的に知らせてもいいのかもしれない。